え~、毎度バカバカしいオバサンについて一席。
古今東西南北、蕎麦屋ってぇもんは、出前を頼まれて蕎麦を運ぶのが普通でございます。
(帯広にある「孔雀庵」、一般住宅に「そば」の暖簾がかかってる感じです)
ところが帯広で、その常識を一日で覆(くつがえ)しちまったオバサンがいたっていうから驚いた!
(十勝のそば粉を使った素朴な田舎そば、硬すぎずコシもあり香りも上品なお蕎麦でした。)
今の世に戦国武将が生きていたら、宝の山を積んででも欲しがりそうな大きくて力強い馬が、
一生懸命レースを繰り広げている帯広競馬場から歩いて行ける蕎麦屋を教えてもらい、
意気揚々と歩き出した「三度の馬よりメシが好き」(?)な、空腹に弱いオバサン。
ところがいくら歩いても蕎麦屋らしき建物は見えて来ず、途方にくれてしまったそうな。
(これ、ゴボー天です・・・ ゴボウを二つ割にしただけのような太さ。
でも、甘~くて柔らか~くて、カリッと軽く揚がってて美味しいよ~)
ところが便利な世の中になりましたねぇ、店の名前さえ分かりゃあ、
携帯でちょちょいと検索できちまう。そこでオバサン、
ナビ機能はない(or 使い方を知らない)ため電話番号を調べて蕎麦屋へ電話をかけてみた。
事情を話すと、だいたい近くまでは来ているようなんだが、なにせ土地勘もかなり怪しい。
「西へ向かって下さい」と言われても西がどっちだか見当も付かないというお粗末な有り様。
(そば湯が入れられてきたマグカップ、小さなネコちゃんがこっちを見てました。
つゆを薄めて飲むのではなく、そば湯だけを飲むのが好きな私には好都合♪)
すると蕎麦屋の女主人、「こりゃ~駄目だ」と思ったのか、とうとう、
「そこを動かないでください!いま迎えに行きますからー」と言い出した・・・
するとオバサン、「え~!?こんな忙しいお昼時にとんでもない、自力で探しますー」
と遠慮して、こちらかと思う方向へと歩き出したが、果たして無事にたどり着けるのか、
はたまた、力尽きて倒れ十勝平野の土となり「夢は大地を駆けめぐる」のか・・・
(ゴボー天とお蕎麦に、いなり寿司が付いて800円。
十勝はとろろも美味しいんだよなぁ~、次回はとろろかなー、でもゴボー天も捨てがたいー)
だいぶ近くまで来たかなーとちょっと自信を持って、また蕎麦屋へ電話をしたオバサンの、
「ファイテンショップっていうのが目の前にありますがー」というトンチンカンな言葉に、
蕎麦屋の女主人はぶったまげた。
「そこはどこですか?さっきの場所に戻って下さい!クルマが向かってますから。」と大わらわ。
・・・どうやらオバサン、店に近づくどころか、店から遠のいていたようでございます・・・
(ほんとうに、人通りの無い住宅地の中のお蕎麦屋さん。隠れ蕎麦?
自分ちでお蕎麦を食べてるような気分になります。)
えー、そんなこんなで、
古今東西南北、蕎麦屋ってぇもんは、出前を頼まれて蕎麦を運ぶのが普通でございますが、
迎えに来たクルマに乗せられて、蕎麦屋に運ばれた女がいたっていう、
あなたのそばではちょっと聞かれないようなお話。 おあとがよろしいようで。
そば処孔雀庵 帯広市西11条南11-2-7 Tel;0155-25-5278
営業時間11:00~14:00 17:00~21:00 木曜休
~北の大地で繰り広げられる熱い戦い!ばんえい競馬と合わせてどうぞ~
オマケ:孔雀庵の方たちは「目立たない店ですから。道を教えてくれた人の説明が悪かったんですよ」と言ってくださり、晩ご飯を食べに行ったアンナアンナさんは「ボクも孔雀庵さんにはよく行きますが、帯広に住んでる人でもなかなか分かりづらい場所ですから」となぐさめてくれました。う~、みんなやさしいです。。。 そば処孔雀庵 (そば / 帯広、柏林台)
レディガール(牝3歳・坂本厩舎)、みんな知ってるよ、力強くスタートを切った君のことを。
レディガール、みんな知ってるよ、君が誰よりも先に頂点に立ったことを。
・・・レディガール、みんな知ってるよ、君は精一杯がんばったことを。
倒れた君の耳に、あれは君を育てたお母さんだろうか、やさしく励まし続ける
「レディ、レディ、大丈夫かい?よく頑張ったね、またこの次頑張ろうね。」
という声が届いただろうか。
岩手から応援に来ていた女の人が、そっと目頭を押さえた気配を感じただろうか。
レディガール、どこか痛い所はありませんか?
レディガール、みんな楽しみにしているよ、また君に会えることを。