思い起こしてみると、ここ数年は毎年2月に催される「雪あかりの路」のときくらいしか、
小樽に足を運んでいないかもしれないなぁ。
先週だったか、先々週だったか、
ぱったりと風が止まった小樽運河に水中都市が現れたような秋の夜。
待ち合わせの時間まで、お天気がいいから早めに行って海でも眺めようと算段していたのに、
手際の悪さを発揮して小樽駅に着いたら既に日が暮れていたというテイタラク(笑)
小樽の海へはお天気のいい日にまた出直します!
日暮れてもう海なんか見えないよー でも待ち合わせまで少し時間があるよー
と、他に当てもないから小樽駅から運河まで時間つぶしに坂を下ってみたら、
古いレンガや石造りの倉庫を再利用した飲食店の賑わいまで運河に映っているようでした。
ちょっと趣に欠けるけど蛍光灯はハッキリ映りますね(笑)
しかし、この日の小樽運河沿いには、
せっかく訪れてくれている観光客に場所を譲ろうともしない仏頂面の三脚軍団(男ばっかし)、
一人だけ愛想よく「僕の三脚使ってもいいよ」とみんなに声をかけてた男性に、
「ありがとうございます。でもフリーハンドで充分写るんで結構です。」と答えたら、
一斉に私の(イヤ、哲ちゃんの)カメラをじろりと睨む仏頂面の三脚軍団、
あろうことか観光客に「そこよけてください」とぬかし販売用の写真を撮ってる写真屋さん、
などなどが蠢いておりました。
小樽は「人気の観光地」であると同時に、
「不愉快な思いをした!」という声がびっくりするほど多いのも仕方がないなぁ。
「小樽の街」は素晴らしいんだけど・・・ ある意味こりゃあ「人災」と言えるなぁ・・・
親切な人もたくさんいるのに一部の飲食店やお粗末なお店・人のせいで台無しなんて残念・・・
そんな「なんだかなぁー」なことも、
秋ならではのツタの紅葉と石造りの歴史的建造物群を鏡のように映す小樽運河を見てたら
吹っ飛びましたけど♪
全面が埋め立てられる運命だったのを運河保存の市民運動により生き延びた小樽運河は、
時の流れを孕んだ独特の存在感で私たちを惹きつけています。