「熊石あわびの里フェスティバル」で今年も会えた八雲チーズ工房さんはお酒が飲めないのに、
「明日、帰りにうちへ寄ってください」と言ってくださるほど酔っ払いに優しい方なので、
「本当におじゃましていいのか?」と怯むツレを引きずるようにして本当に寄ってみました。
必殺仕掛人ならぬ「必殺押しかけ人」です、モ~
温かみのある窓際から見えた薪の山。
灰の後始末や煙突掃除の仕方も知らないくせに憧れるんだよなー薪ストーブぅ。
吹き抜けの大きな窓からの日差しが似合う木製家具が並ぶ部屋で、
奥さまが淹れてくれた美味しいコーヒーとお菓子をいただきつつ、
居心地のいい時間が流れます。
ちょっと恐縮気味のツレが唐突に子供の話をフッたのは、
「自分も殺人的に忙しい仕事を早期退職してこういう暮らしをしたいけれど、
まだ就職せず大学院に行っている息子がいるので難しい。」という自分の状況を伝えつつ、
揺れ悩む自分の気持ちを整理したかったからかもしれません。
(過去のおさらい:生別系のツレには社会人と大学院生の息子がそれぞれ一人ずつ、死別系の私には社会人の息子が
一人おります。いつの頃からか外見も性格も能力も正反対な私たちが二人で一緒に暮らすようになりました)
猫足のガラスボウルの中で輝いていた花たちは、
敷地の中に咲いている野の花だそうです。
宮沢賢治先生の「猫の事務所」に出てきそうな年代物の机が気になる私と、
さりげなく飾られたクラシックカメラに釘づけのツレ(笑
この家のどこかにもっとた~くさんのクラシックカメラが隠してあるらしく、
「来るたびに一つずつ懐に忍ばせて帰ります!」なんて不穏なことを言ってる人がいました(笑
触らせてもらったんですが、今も動くんです。簡潔って美しいぞ。
奥さまの案内で敷地内の林の中へ。
すごいでしょー、桜とブナだったかな、
2種類の異なる木が食い込むように絡まりあい、
なのにどちらかが枯れることなく天高くこずえを伸ばしてるんです。
木々の下にはエンレイソウやタチツボスミレ、ニリンソウなどの野草やコケ類が、
どこを踏んだらいいのか困るほど一面に広がっていました。
つい馬の話しになりまして、道南でも厚沢部と森で草ばん馬が開催されているそうです。
奥さまが子供の頃、とっても利口な農耕馬が家にいて毎日学校が終わる時間になると家を抜け出し途中まで迎えに来ていたんですって。体が小さい子供なりに工夫し、馬が草を食べるため首を下げた所にまたがり、首を上げるとスルスルと後ろに下がるという方法で馬に乗ったという、夢のように羨ましいお話をしてくれました。・・・降りる時はどうしたのか、今度会ったときに訊いてみますね(笑
生態系が多様といいますか木の根元のほんの50cm四方ほどのコケの群生を見て、
ある方が「ここだけで何十種類もの植物が観察できる」と言ったそうです。
母へのお土産も含めてカチョカバロ・ヤクモ、スカモルツァ・ヤクモ、
とっとと食べちゃって写真ないけどミルクボールを購入。
左はし、「ミルク缶」の形をした容器に入っているのはドリンクヨーグルト。
「飲んでみてください」と頂いちゃったんですけど(感謝)、
スーパーで売ってる飲むヨーグルトを想定してひとくち飲んだ私はビックリ!
飲むチーズって感じさえするほど濃く、1本で至福の満足感~
どれもこれも北海道の酪農発祥の地・八雲町の美味しい牛乳の香りがして、
ニンマリと顔がほころぶ味わいです。
疑わしげ~に私の方を窺う八雲チーズ工房を守るワンちゃん。
えゝえゝ、ここでも吠えられましたよ~、だって怪しいんだから仕方がないんです私・・・
このワンちゃん、捨てられて保健所にいたんですって。
いい所にもらわれて命拾いできて良かったねぇ!
自然と緑に囲まれた八雲チーズ工房のチーズたちは、
新千歳空港やハーベスター八雲、丸井今井函館店、ネット販売でも手に入ります。
いちばんのオススメは電話注文。「チーズ熟成状況」を伺ったり相談もできますし、
ある程度まとめて買うと送料分お得になったりするかも。
素敵な工房を直接訪れるときはお留守じゃないか電話で確認したほうがいいですよ♪
八雲チーズ工房 二海郡八雲町上八雲461-6 TEL・FAX 0137-62-4653