相馬市の相馬中村神社から出陣した総大将と宇多郷の軍勢は、
南相馬市鹿島へと進軍し（途中は馬運車でね）北郷本陣（海老原家）で北郷勢と合流します。

「オバチャン、今日はポケットにニンジン入ってないの？」

炎天下での待機、誠にご苦労さまです！
ごめん、今日は「そこで何をしておる！」と成敗されそうな気がしてニンジン持ってないんだ。


北郷本陣では北郷勢の式典が執り行われていました。

日本酒で乾杯。

この暑さの中、甲冑を着たまま日本酒を飲んでも倒れない日本人に心の中で乾杯！

子供の姿もちらほら。
先輩たちの姿を見て学び一千有余年の相馬の伝統を継いでいくのでしょう。

見物客がいなかったら、戦国時代にタイムスリップしたと思ってしまう光景がそこかしこに。
何と言いますか、もののふ（武士）？　ますらお（丈夫）？

震災で命を落とした仲間や愛馬、原発事故で餓死していった愛馬、
津波で流されてしまった家や先祖伝来の甲冑・太刀・旗差物、遠方への避難・・・
そんな未曾有の苦難に屈することなく立ち上がり、
ほぼ震災前の規模での開催まで漕ぎつけた心意気、参加できくなってしまった仲間への思いが、
彼らの汗の中に見えるような気がしました。

一同声を合わせて謳うのは民謡「相馬流れ山」でしょうか（You Tube）。

腹の据わった声がそれぞれの思いを乗せて晴れた空や故郷の森羅万象に沁みてゆきます。

君の肩の向こうに　希望が見えた　悲しみの翌年の夏