テーマ:日記(2513)
カテゴリ:言葉・言語・表現
今回は単に言葉(慣用句)についての話で、面白くないといえばそうなので、その辺りを斟酌してくださいませ。
先頃亡くなった歌舞伎役者の二代目市川猿翁が、幼子のうちに別れの息子の俳優香川照之との再会の際、元妻で俳優の浜木綿子に対し、「恩讐の彼方にありがとう」の言葉を残しました。 って、そのことをココアはオトタマから聞かされるまで知りませんでしたし、「恩讐の彼方」などの慣用句も知りませんでした。 そんなオトタマも菊池寛の小説は読んだこともなかったそうで、朗読されたものを先日聴いたそうで、あぁなるほどぉと感心したそうです。 ということで、故事諺解説辞典によると、 __「恩讐の彼方」の読みは「おんしゅうのかなた」で、「良いことも悪いことも含め、色々な感情を乗り越えた後の現在の気持ち」と言った意味を持つ慣用句です。 「恩讐の彼方」における「恩讐」とは、「恩義と恨み」や「情けとあだ」や「恩義と敵(かたき)」と言った意味を持つ熟語です。 「恩」は「めぐみや、いつくしみ」という意味を持つ漢字で、「讐」は「むくいるや、しかえしをするや、かたき」などの意味を持つ漢字です。 「恩讐」とは、この相反する二つの漢字を連ねて構成されている熟語で、「良いことも悪いことも」や「酸いも甘いも」と言った色々な感情を意味する言葉なのです。 また「彼方」は「遠く離れた場所や方向」や「現在から遠く離れた過去や未来」を指す言葉です。 「恩讐の彼方」では、「現在から遠く離れた過去」の意味で使われています。 従って「恩讐の彼方」は、「良いことも悪いことも含め、色々な感情を乗り越えた後の現在の気持ち」と言った意味になるのです。 この慣用句は、大正の初めに菊池寛が発表した「恩讐の彼方に」という小説が由来だとされています。 この小説は、父を殺した男の仇討のために、探し求め、ようやく出会った実之助と僧了海と名前を変えた男の物語です。 了海は山を切り開いて道をつくる大仕事に、一人で苦労しながらとり組んでいました。 その姿を見て、父の仇討に来た実之助も、それに協力して、21年を掛けてようやく開通させたのです。__ この小説、青空文庫に載ってますので、読んでみて良しですが、朗読されたものもあるので、YouTubeで聴いてみるのも良しですね。 (楽天市場より引用) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
菊池寛の「恩讐の彼方に」は、授業で知ったのか、どうなのかは不明ですが、読んで納得できる話でした。
でも、猿翁が浜木綿子に「恩讐の彼方に、ありがとう』と言った言葉と聞くと、話は全く違います。 私には改めて、猿翁(猿之助)とは「なんて身勝手な男なんだろう」としか思えないんです。 (2023年11月06日 16時38分14秒)
こんにちは。(>_<)ゞ
今日は、暑くて汗をかきました。 私は、菊池寛の小説は少し難しいので、どちらかと言うと山本周五郎の時代、歴史小説ねは方が好きですね。 有名なのが「赤ひけ」など、庶民や武士の哀感や人情、友情、優しさ、命の大切さや人としての生き方などを教えてくれてとても泣けて最後はちょっとホッコリします。 今は、簡単に人を殺してしまう時代ですが、くさかお小説のなかでは、殺しはありません。どの小説も朗読やドラマとして観ても涙が出ますね。(^0^;) わたしは、「さぶ」、「雨あがる」他のも感動しますね。(私の主観ですが) (ゝω・) 勝手に好きなこと書いて御免なさい。(>_<) (2023年11月06日 16時41分41秒)
こんばんは。平日だというのをすっかり忘れてた。仕事を辞めると曜日の感覚がなくなるね。
そういえば恩讐の彼方って言葉、たまに読み聞きするけど、ちゃんとした意味までは知らなかった。 さっき菊池寛の小説を青空文庫で読んだけど、朗読を聞いたほうがいいみたい。 (2023年11月06日 18時33分00秒)
おはようございます。
今回は「恩讐の彼方に」と言う言葉の意味と、「菊池寛の本』がテーマだったのですね。 大変失礼しました。 浜木綿子さん、大好きな女優さんでした。 頭が良くて、気っ風が良くて、器の大きい素敵な女性でした。 同世代に近い私は、リアルタイムで猿之助(当時)との馴れ初めから現在までを何となく見てきました。 彼は幼い息子と浜さんを捨てて、藤間紫さんの元にいきました。 歌舞伎役者なんてそんなものと割り切れば良いのですが、ずっと苦々しく思っていただけに ついつい彼が使ったと言う「言葉」に過剰に反応してしまいましたm(__)m (2023年11月07日 09時20分19秒)
くるみちゃん♪♪♪さんへ
こんにちは(^-^) ココアはこの言葉をオトタマから聞くまで知りませんでした。 猿翁が言った裏には尊敬と感謝の意が込められていたかもとオトタマは言ってます。 小説はいかにもって感じで、さほど感動はないと、これまたオトタマ談です。 本当に日本語は難しいですね(^_^;) (2023年11月07日 10時13分46秒)
☆末摘む花さんへ
こんにちは(^-^) はい、オトタマも同様のことを言ってます。身勝手もいいところだと…! 猿翁も香川も浮気気質で、似てるとオトタマ談です。 (2023年11月07日 10時16分40秒)
けろちゃんさんへ
こんにちは(^-^) 時代小説は苦手なココアです(汗) 山本周五郎、オトタマは大好きで、ほぼ全てを読破というか、朗読で聴いたそうです。 「柳橋物語」、「人情武士道」、「普段草」は繰り返し読んだそうで、特に好きなのは「すみ丸」だそうです。 (2023年11月07日 10時20分19秒)
やまちゃんさんへ
こんにちは(^-^) そうそう!私はもう、常にそんな感じ(苦笑) ココアは言葉の意味どころか、その言葉自体をオトタマから聞いて知ったというお気楽さんです(笑) 小説とか文字が小さいのか昔は多かったから、中々読まなかったのよね。 今は朗読もネットで聴ける時代で、便利になったよ。 (2023年11月07日 10時26分18秒)
☆末摘む花さんへ
こんにちは(^-^) いえいえ、まさに仰るとおりとオトタマも申しております。歌舞伎役者なんてそんなものかとも言ってます。 ココアはその辺りのことをあまり知らないのですが、オトタマはそこそこリアルに覚えているそうで、当時の芸能ネタで騒がれてたと言ってます。 藤間紫さんも奇麗だったそうですが、浜木綿子さんは聡明で素敵な方だと、オトタマも言ってます。 浜さんも先日88歳の誕生会をかつての演劇仲間とされたそうで、お元気そうで、また演劇をやりたいねなどと話してたそうです。 あと、小説の話とはいえ、さんざん人を殺めて置いて、改心して今は善良とか、これも何だかなぁですね。 (2023年11月07日 10時30分13秒)
YouTubeでは朗読もあるのですね。
被害者が過去を乗り越えるのは良いですが 加害者は忘れてもらっては困ります。 え? そういう話ではない? 「恩讐の彼方に」 読んでみないと、ですね。 (2023年11月08日 19時15分46秒)
今晩は
「恩讐の彼方」青の洞窟を作った実在の僧侶の話で内容は、菊池寛が創作意欲した話です。あらすじは、主人公が仕えていた旗本の妾に手を出した事で旗本の怒りをかい、手打ちになるところを反対に切ってしまい女と江戸から逃げる。 旗本の家は不始末により断絶。 逃げた2人は、茶屋の主人となり裏家業で強盗で生計を建てていたが、人を殺した罪の意識から寺で修行し僧侶になる。 その後、旅の途中で困っている人達の為、トンネルを掘る。 その間に旗本の子供が、成長して家督を再建する為、仇を探して出会う。その時にトンネルを掘るのを手伝い、人物像を知って仇討ちを止めると言う話しなんだよね~。 (この僧侶は初めから討たれる覚悟だったけど、働く仲間達から掘削が終わるまで待って欲しいと懇願されるのよ) 長々とすみませんでしたm(__)m (2023年11月08日 22時33分28秒)
ソナタ1127さんへ
おはようございます。コメントが遅くなりましたm(_ _)m はい、例え小説やドラマであれ、他人を殺めておいて自戒だのといわれても、何だかなぁです。 時代ものから現代ものまで、朗読されたのがYouTubeで聴けます。 BGMとして流しておいてもいいですし、結構楽しめます。 銭形平次や半七捕り物長など、読むと大変ですけど、聴くとわかりやすいです。 小説朗読とか、作家名か作品名でYouTubeと検索すればほぼ全てが出てきます。 最近はYouTubeでは、作業用動画といって、何かしながら聴ける動画をあえて配信したりもあるみたいです。 (2023年11月10日 10時00分09秒)
けろちゃんさんへ
おはようございます。コメントが遅くなりましたm(_ _)m これは実在した人物の話だそうですが、半分本当にそんな話が…?な部分もあったりな内容。昔の時代は仇討ちがありましたものね。 オトタマは青の洞門には行ったことないそうですが、耶馬渓には40年前に立ち寄ったそうで、あそこが菊池寛の小説の舞台だと知ったのは最近だそうです。 (2023年11月10日 10時05分04秒) |
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