テーマ:家を建てたい!(9745)
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ツアー二日目。今日からがホンチャンです。
一般社団法人クラブヴォーバンという名からもわかるように フライブルクを知るにはヴォーバン地区知らずして語ることなかれ 環境都市を語るにはヴォーバンを知らずして語ることなかれです。 それくらいこのヴォーバン地区は世界一環境的とりくみに果敢にチャレンジして 成功を収めた素晴らしい地区なんです。 そのヴォーバンへ向かう路面電車と城壁のようなたたずまいが絶妙にマッチしていて 機関車トーマスを彷彿させてくれて、マックもいい感じで馴染んでいます。 これに揺られながらフライブルクを見物するとディズニーランドのアトラクションに 乗っているような感覚でファンタジーチックでとても楽しいです。 ヴォーバンに到着するといきなりコレ↓↓↓ 何だと思います? これを説明する前にヴォーバンの成り立ちの説明が必要です。 そもそも、フライブルクはフランス、スイスの国境のドイツ最南端都市 人口約21万人ちょいで市の1割の約2.2万人の学生が住んでいます。 第二次世界大戦敗戦後長くフランスの兵舎でした。 やがてトキが経ちドイツ政府へ返還されることになり トキのドイツ政府はここを更地にして新しい住宅地をつくる予定でした。 しかし、それに反対する環境活動家がこの兵舎を不法占拠し ドイツ政府とはまったく異なる発想の環境配慮型の住宅地をつくろうと抗議しました。 また、フライブルク市議のみどりの党員や社会民主党党員のバックアップも受け ついには自分たちの力でまちづくりの権利を勝ち取ったのです。 で、上の写真。 これは今現在商業ビルが建つ予定地にこれを反対する車上生活者達が 当時と同じように占拠していんですね。 普通、こういうのは住民が迷惑がるのですがそもそも住民自体先に書いたとおり 不法占拠して自分たちのまちを勝ち取ってきて過去もあるので 彼らヒッピーみたいな人を応援というか同情しているんです。 でも、村上敦さん曰く「そもそものマスタープランにここは商業ビルとして予定されているので 残念ながら彼らはトキが来れば強制排除されるでしょう」と。 さて、有志の力で勝ち取ったまちづくりはどんなもんでしょう 彼らはプラン作成にあたりまずはここに生えている木をすべて地図に大きさ、位置等々を 書き込みました。 つまり、これら樹木を排除せず、むしろこの樹木中心に道路や建物を計画したんです! ナノデ、↓↓↓こ~んな大きな菩提樹が君臨し 夏の日射を遮り、冬には落葉し目一杯の日光を部屋にそぞぎ込み 空気を浄化してくれているんですよね。 そして、限りなくクルマを排除しよう! ということで、公共交通機関、特に路面電車をメインに計画しました。 時刻表がいらないくらい頻繁に電車が来ます。 5分に1本が電車、7分に1本がバスといった具合に。しかも駅は自宅から300m圏内にあり だれでも歩いてそこに行けるんですね。 数少ないマイカー所有者はたっか~い駐車場を買わなくてはならず しかも電車駅より遠いところにあるので不便です。 要はクルマが逆に負担と感じさせることでクルマを徹底排除する仕組みにしてあるんですね。 これが実現できる最大の“キモ”は地域完結型社会を実現できているからなんですね。 つまり、ここで雇用を600人生み、スーパーや生活関連の店舗や託児所等々が あり、住民はわざわざよその土地へ行くことなく、ヴォーバンですべてコト足りるように なっているんですね。 路面電車も5分間隔に来なくてはならないとなるとそれなりの需要がないと 経営できないですよね。でも、写真の通りこうやって住民たちが 列をなして乗ってくれるので経営的にも問題なくやっていけるのです。 今、被災地の復興プランが中央でいろいろ出ていますが 仮設住宅の問題もそう!雇用がなければ持続可能なまちづくりなど出来ないンですよね。 僕としては今回の旅は我が第二の故郷福島のために少しでも役に立てるような 勉強をしたいというテーマも抱えてやってきましたので このヴォーバン住宅地はすべてにおいてリアルに参考になるんです。 ヴォーバンといえばはいコレ↓↓↓ そう、ありとあらゆる建物に取り付けらた太陽光パネル! 実はここの所有者のものではなくほとんどが市民ファンドによってつくられたものばかりなんです。 ナノデ全量買い取りのドイツでは買電は全額ファンドに行き、その収益利回りを計算すると 5~6%なんですね。下手な銀行に貯金しているよりもずっとお得で確実なんですね。 銀行は倒産してもおひさまはいつも照り続けてくれてるでしょ♪ 20年後には住居所有者のものになるので、家主はただで屋根材が調達でき なおかつ、買電収入も得られるのでみんなにメリットがある素晴らしい仕組みですよね。 軒もしっかり出てるので夏場の高い角度の日射を完全遮蔽します。 実に合理的でございますよね^^ ↑これは子供の遊び道路。宅急便や特別の用事以外はクルマは進入禁止です ↑これはゴミ箱。でも各家庭にIDカードが発行され、週に出せるゴミの量が決められています オーバーするとロックがかかり出せなくなっているんですね 郵便配達ももちろんチャリ!雨でもです。 このチャリもかっこよかったな~ 子供の遊び場には必ずポンプ(上水)があり、それを出しながら その水の道がしたの泥んこ遊びに注がれるので、水も飲めるし泥んこもできるし 子供ならめっちゃ楽しい場所がいたるところにあるんですね~ 我が子も泥んこ遊びが大好きなのでこんなとこきたら 「ニッポンに帰りたくな~いっ」て言われそうです^^ “コンポスト生垣”。すごいですよね~。剪定した枝をそのまま柵に使っちゃうんですよ 上に上に積んでいき、下のはバクテリアに分解されながら消えてゆく。 小さな小動物もそこに集まりビオトープを形成する。 お金をかけずに目で楽しめる素晴らしいアイデアですよね。 そして、午後から1999年に建てられたパッシブハウス第1号集合住宅に行きました。 今から12年前にコーポラティブ方式で建てられたこの住宅に自ら住んでいる フェルディナート・ビゼリさんにレクチャーいただきました。 画面左。 南面50%以上を窓にしなくてはならないきまりがあり、ここもそれをやっていて そんだけの大開口だと熱ロスも大きいため超高性能の木製三層サッシが使われます。 壁には350mmグラスウール、天井・床には400mm 熱交換換気は当時で80%の交換率 更に太陽温水パネルは給湯の70%をつくり、太陽光パネルは廊下の屋根の代わりにつけただけ なのでこれは隣の住宅管理者に売電してるんですって! 地下には天然ガスのコージェネもあり、ビゼリ家の年間の光熱費はなんとたったの・・・ おっと、時間が来てしまいました。 これから30日黒い森見学に行ってきますので 続きはまたあとで! 【このお話の登場人物は…】 僕 あ~どんどんレポートがたまっていく~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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