あと1インチ。
9月22日 水曜日。A。LAに遊びに来る人たちの大多数は「買い物」をプランのトップに挙げる。(私の家族を除く)以前はよく「KITSONに行きたい」と言われたが、日本にもKITSONが出来た。Abercrombie&Fitchも銀座にある。真の買い物好きならどこぞにおっぱなしておけば一時間でも二時間でもぐるぐるぐると店内を飽きずに歩きまわり、時間をつぶしてくれる。そういう人たちは日本の価格も頭に入っているから何が安いかよく知っている。つまり、安いから買うだけだ。落ち着いて考えてみろ。標準的なサイズは全く体に合わない。パンツは長すぎるのに丈詰めのサービスは皆無。そして谷間至上主義のこの昨今、あのスペースを埋められる日本人が一体どれだけいるんだろう。ああ、そうだった、ここは買い物をしたくなる町ではなかった・・・と思い知った今週。長くなったが私は結婚式に着て行くドレスを探していたのだ。大体こちらのパーティには、日本程のしきたりは無い。よほど格式のある家柄や宗教的事情、または特殊な業界でない限り、ストラップレス、ワンショルダー、ミニは問題無い。日本のように、「光りものは避け、装飾品はパールで」「ミュールやつま先の空いたサンダルはNG!パンプスで」「バッグは派手すぎず、そして毛皮など殺生につながるものは避ける」「しかし華やかさを添えるためにリボン(!!!)などの飾り付きを選ぶ」「生足は厳禁」などといった細かいマナーは無い。従って、あの「天女の羽衣」のようなものを羽織る人はいない。(しかしあれはいつからデフォルトになったのだろうか。知りたい。)ま、確かに汚なければ生足はやめた方が良いし、パカパカ歩くたびに音がするならミュールは履くべきではないし、冬が無いとはいえ寒い時期にチューブトップは見ている方が寒い。が基本的には似合うのであればそれで良い。ここまでジェネラスな文化であり、そして今回の結婚式はハワイであるというにもかかわらず、私が着たい服(着られる服)、そこそこ似合うものが全く無いのだ。グラマラスとは程遠い私に、ドレス業界は優しくなかった。「短いのは嫌です。そしてあまりにも派手なのも嫌です」と言うと次のステップはアカデミー賞?風なものに大ジャンプする。中間が無い。ひざちょい上、が無い。フワフワ風を試着したら、自分でも笑うほど似あわない。Santa Monica, Century City, Pasadena, West Hollywood, Beverly Hillsと歩きまわりとりあえず一枚購入。まあまあだし、なにより「安かったから」(ようやく話が戻りました)しかしこれは、便秘厳禁、体重増加厳禁、そして当日もろくに食べられないような代物だ。→おおきなまめになるように。人気ブログランキングへ