|
カテゴリ:その他
![]() 自分は、この分野のお話しが好きなんだなぁと思った。 と言うのも、大学時代にお世話になった恩師の専門分野が、 まさに、本著のテーマである「大脳生理学」だったからだ。 当時、先生のもとに集ったメンバーで、自主的に行っていたゼミでは、 ルリアの原著を輪読するなど、結構、最先端のことがらを学んでいたはずだが、 それ以後の、この分野の発展は本当にめざましく、 今となっては、私たちが学んだことは、骨董品のレベルである。 それでも、かつて慣れ親しんだ分野のお話しであるだけに、 読んでいて、全く飽きることなく、その面白さに、どんどんのめり込んでいった。 「ラジコン・ネズミ」のお話しや、「脳の解釈」についてのお話し、 「アルツハイマー」や「脳科学と心」の問題等、興味が尽きることがなかった。 お世話になった恩師は、十数年前に御逝去された。 そして、葬儀の後、先生が住んでいた家の片付けを、お手伝いに行った際、 かつて、先生が自主ゼミで使われていたルリアの原著を、書棚に見つけ、 それを、私が、遺族の方から譲り受けることになった。 もちろん、その一冊は、今でも、私の書棚に並んでいる。 そして、それを見る度に、先生のことを思い出すのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.22 21:41:52
コメント(0) | コメントを書く |