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カテゴリ:社会・政治・時事
本屋さんの書棚に並んだ、たくさんの本の中で、
ちょっと気になるタイトルの新書を見つけたので、手に取り、 目次をチラッと見て、「面白そう!」と感じて購入しました。 果たして、女性の心理というものに、どんな分析を展開してくれるのか。 しかし、読み始めてみると、何か違和感…… 何かが違う……何だろう…… そして、著者を確認すると、週刊文春編集部[編]。 なるほど、外面は「新書」だけど、中身は「週刊誌」ということですね! ですから、この本には、決して、新書を読む心持ちで、相対してはいけないのです。 あくまでも週刊誌、しかも、芸能欄や社会欄で扱われる内容ですから、そのつもりで読まないと。 でないと、開始早々、書くことに対する責任感の希薄さや、その内容の深みの無さに、 私のように、違和感の塊となって、ガッチガチにフリーズしてしまいます。 しかしながら、「これは週刊誌だ」ということを、ちゃんと理解してから読みさえすれば、 そこに書かれていることは、誰もが、身に覚えがあったり、 すぐ身の回りで起こっていそうな、日常茶飯事の出来事ばかりなので、当然興味深く、 所々で顔を覗かす、「チョットそれは……」というような気になる部分も、 軽~く受け流しながら、読み進めることが出来るのではないでしょうか。 教師1000人の声を突き詰めれば、サイテーな親の共通点は、 「自分の子供の言い分だけを信じて、教師の言い分は全く信じない」(東京・塾)につきる。 (中略) 我が子に接する態度では、「教師にタメ口、子供に敬語」(大阪・公立小) (中略) 「子供が『ママと一緒じゃないと学校に行かない』と言ったので、 お母さんにも一緒に教室で過ごしてもらうことにした。 そのお母さんは授業中に、缶コーヒーを飲みながら漫画本を読み始めた」(広島・公立小) (p.216) その他にも、「女と女」「県民と県民」「上司と部下」「客と店員」等々、 色んな場所で繰り広げられる、様々な立場における対立・人間模様。 それを読んで、共感する部分と、反感を感じる部分とは、人それぞれに違うことでしょう。 そんな、日々展開される、様々な対立・葛藤の場面において、 自分の立ち位置は、一体どの辺りにあるのかを確認するためには、 本著は、絶好の一冊と言えるのかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.17 11:47:49
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