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カテゴリ:社会・政治・時事
現代の若い女性がなりたい・してみたい職業の第9位がキャバクラ嬢。
その割合は、全体の2割にも及びます。 これは、2007年、全国の15~22歳の女性2000名弱へのアンケート結果。 ちなみに、1位は歌手・ミュージシャン、2位が音楽関係、3位は雑貨屋。 翌年、1000名余の同年代の女性にアンケートを実施すると、 キャバクラ嬢は第12位となったものの、それでも全体の2割を超える者が、 キャバクラ嬢になりたい・してみたいと答えたのです。 1位は女優・モデル、2位は歌手・ミュージシャン、3位は芸能人、タレント、お笑い芸人。 これらの結果を見て、皆さんはどう思われましたか? 特に、1位から3位にランクインしている職業を見て、どう思われましたか? また、アンケートの対象年齢について、どのように感じましたか? 本当に、これは世間一般の若い女性の意識を反映した結果だと思いますか? 実は、著者自身が述べているように、これはケータイを使って調査した結果です。 著者は、その点について、調査に偏りがある可能性を認めつつ、 パソコンを使った調査よりも実態に近いとしていますが、果たしてそうなのでしょうか? アンケート結果を見るときに、私たちが気を付けねばならないことの全てがここにあります。 さらに、著者はキャバクラ嬢32人と、その予備軍18人に対してインタビューを決行します。 予備軍とは、短大生、高校生、専門学校生、フリーターで、キャバクラ嬢になりたい者。 調査地点は、銀座、六本木、赤羽、吉祥寺、横浜、千葉、春日部、宇都宮の8箇所です。 そして、その回答をもとに、本著は構成されています。 即ち、本著で紹介されているのは、あくまでも首都圏における傾向であり、 全国的な傾向とは、とてもじゃないが言い切れないものです。 また、インタビューに応じた女性たちについても、それぞれに事情が違い、 語っている内容には共通項もありますが、その差異も大きいと感じました。 つまり、これはインタビューした50人についてのまとめであり、 アンケートに回答した15~22歳の女性についての集計結果です。 皆さんの周りを歩いている、世の若い女性たち全てがこのような考えを持ち、 このような行動をしているわけでは決してありません。 もちろん、本著に出てくる女性たちと同じような考えを持ち、 同じような行動をしている者も確かに存在し、そこには共通項も見出せるでしょう。 そして、それはあなたの周囲、結構身近なところにいる可能性もあります。 そういう意味で言うと、本著は、確かに現代社会の一面については表現しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.14 11:16:35
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