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カテゴリ:社会・政治・時事
初めて池上さんの著作を読んだ。
テレビの露出度は非常に高く、著作の出版ペースも半端でないが、 私は、池上さんの出演する番組は、ほとんど見たことがない。 しかも、今回読んだものも、最新刊ではない。 時事問題を誰でも理解できるよう、噛み砕いて易しく解説。 「こんな感じで、TVでもお話しされているんだろうな。」 ということが、本著を読んだだけで、よく伝わってきた。 なお、本著は今年(2011年)5月の出版である。 「“第二の焼け跡”からの再出発」というサブタイトルが示すように、 本著で扱われているのは、東日本大震災から約2か月の時点での日本の課題について。 それは、当然のことながら、いかにして震災から復興していくかということであったが、 それと共に、クリアすべき大きな課題が他にもあると、池上氏は述べる。 そのひとつが、グローバル化が進むなか、 今後、世界の潮流の中で、日本はどんな道を歩んでいくのかということ。 そして、その進路選択は、もう先送りできない状況だと池上氏は言う。 それは、TPPの問題であり、中国との関係であり、日本自身の有り様についてである。 そして、もうひとつは、高齢化社会への対応。 多額の借金を抱え、今後の財源が大いに憂慮される状況において、 子ども手当や消費税をどうするかは、本著が出版された5月時点でも、 緊急の課題となっていた。 その後、あくまでも首相の座に留まろうとする菅氏を退任に導くため、与野党が協調、 民主・自民・公明の3党合意によって、子ども手当についての方向性が示された。 そして8月、この3党合意を尊重する立場の野田氏が、民主党代表選を制し、 現時点の9月では、新首相の座に就いている。 そして、昨日から今日にかけては、 復興財源として、政府保有の日本郵政株の売却案が浮上したことが、 鉢呂経産相の「放射能つけた」発言と共に、大きなニュースとなっているが 消費税は、野田政権にとって、それらを遙かに上回る大きな課題であることは間違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.10 10:25:31
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