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2016.01.24
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カテゴリ:社会・政治・時事
 池上さんと佐藤さんの対談。
 『新・戦争論』は未読なので、このコンビの書籍は初めて読みました。
 他では読むことのできない、密度の濃い情報がたくさん詰まっていました。
 たくさん売れるのも、頷けます。

 本著での注目は、やはり中東についての記述でしょう。
 本文にもあるように、日本に住む者にとって、
 中東を理解することは複雑で、難しく感じられます。
 TVニュースを見たり、新聞を読んでも、今一つピンと来ない。

そのあたりを、本著では上手く説明してくれていて、
「なるほど、そういうことか」と頷かされます。
アラブとペルシャ、シーア派とスンニ派という括りだけでは収まらない現状、
そこに核が絡む恐ろしさが、ひしひしと伝わってきます。

それらを中心に据えて、米ロやヨーロッパの動向を見定め、
沖縄の問題も考えていかねばならないようです。
好むと好まざるにかかわらず、この世界的な動きの中で、
日本も立ち回っていかねばならないのです。

  戦場の経済学からすると、敵を殺さない方がむしろ効率的なんですよ。
  レーザーで相手の目だけを潰す。
  すると、その兵士を戦線から離脱させる分、余計に手間がかかるわけです。(p.176)

この佐藤さんの言葉を受けて、池上さんが語ります。

  そうですね。だから、非殺傷兵器の研究はずいぶん進んでいます。
  たとえば対人地雷。これは基本的には殺すためのものではなく、
  兵士の足が吹き飛んで苦しむような状態にさせるのが狙いです。
  すると、周りの兵士が二人がかりで助ける。
  これで計三人、戦力から外すことができる。
  そのために、わざわざ威力を弱く調整しているのです。

「スゴイ……」と思わず唸ってしまいました。
そして、次の佐藤さんの言葉には、さらに驚愕。

  旧日本軍がずっと三八式歩兵銃を使用し続けたのも、同じ理由ですよ。
  どうして日露戦争の銃を第二次世界大戦でも使ったのかという批判がありましたが、
  物量が足りなかっただけでなく、殺傷能力が弱いので、
  米軍に負傷者がたくさん出るからなんです。

これまで読んできたものとは180度違う視点。
その後に続く、ドローン導入による戦争のバーチャル化の記述には、
背筋が寒くなりました。
テレビや新聞だけでは、決して得ることのできない情報でした。





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Last updated  2016.01.24 18:45:57
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