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カテゴリ:文芸
![]() きっかけは、真田さん。 でも、そのことは、お母さんに話していない……話せない。 クラス担任の伊田先生はもちろん、スクールの喜多嶋先生にも。 そんなある日、自分の部屋の入口にある大きな姿見の鏡が光った。 その向こう側の世界、お城の中にいたのは、狼の面を付けた女の子。 こころは、そこで他の6人と一緒に、たった一つだけ願いを叶えてくれるという 「願いの部屋」に入るための鍵を探すことになる。 ジャージ姿のイケメンの男の子。 ポニーテールのしっかり者の女の子。 眼鏡をかけた、声優声の女の子。 ゲーム機をいじる、生意気そうな男の子。 ロンみたいなそばかすの男の子。 小太りで気弱そうな、階段に隠れた男の子。(p.47) それぞれが、それぞれの事情を抱え、 本来なら学校に行っているはずの時間帯に、城に集まって来る7人。 同じ場所で共に時間を過ごすうちに、 色んなことが起こり、色んなことが分かって来る。 そして、3月。 たった一つの願いを叶えた7人は、それぞれの世界へと帰っていく。 鏡の中で起こったことを全て忘れてしまう前に、 7人は、お互いの名前を教え合ったのだった。 「僕、長久昴。長く久しいに、星のスバル」 「私、井上晶子。井上は普通の井上で、水晶のショウに子どものコ」(中略) 「オレ、水守理音。水を守るに、理科のリに音」 「私、長谷川風歌。風に歌って書いて、風歌」 「私、安西こころ。平仮名でこころ」(中略) 「僕のことは知ってるよね。嬉野遥。嬉しいに野原のノ。遥か彼方のハルカ」(中略) 「だから、政宗青澄(アース)だよ。青いに水が澄むのス。」(p.550) *** 7人が暮らす本来の世界の関係や、喜多嶋先生のことは、 なぜかしら、結構早い段階で気付いていしまいました。 でも、狼の面を付けた女の子の正体や、羊さんのお話は、 最後まで思い至りませんでした……リオン君のことも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.05.12 10:20:51
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