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カテゴリ:文芸
![]() これで5冊目になります。 今回も、表題作を含む6つの短編からなる一冊。 直木賞受賞作ということで、期待して読み始めました。 いつも通りの(?)ライト感覚。 扱っている内容は、結構重たいはずなのですが、 「ズシーン」とか「ドーン」とくる感じではなくて、 「ジワジワ」とか「スーッ」とくる感じ。 この辺りは、読み手によって好き嫌いが分かれるかも。 (私も、著者の作品を前回読んだのは8年も前だしなぁ……) まぁ、肩に力を入れずに、リラックスして読めるのは良いことだと思います。 (内容自体は重たいはずなのに……) *** 大人になると、自分の親を客観視できるようになるものだ。 けっして特別な存在だったわけではなく、 良くも悪くも普通の人間だったのだな、と思える。 とりわけ記憶のときどきの親の年齢を自分が追い越してしまえば。(p.186) 本著収録の『時のない時計』の一節で、 今回、私の記憶に最も残った部分。 よく分かります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.12.07 11:24:05
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