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2020.04.19
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カテゴリ:文芸
​ 『楽園のカンヴァス』、そして『本日は、お日柄もよく』
 読み進めてきた原田マハさんの作品。
 3冊目に選んだのが、旅に関するエッセイ集である本著。
 原田さんがいかなる人かを知るのに、絶好の一冊です。

   ***

  旅の最中、私はバスや電車など公共の交通機関での移動を何よりも好む。
  移動しながら地元の人々の様子を眺めたり、
  何気ないおしゃべりを耳にしたりするのが楽しいからだ。
  どうってことのない会話にその人のキャラクターや暮らしぶり、
  ときには人生がにじみ出ていることがある。
  私は日の当たる窓際の席に陣取って、流れゆく景色を眺めながら、
  前後左右から聞こえてくるローカルな会話を耳に、
  その人の人生に思いを馳せたりする。
  そういうときに、ふっと物語のかけらのようなものが浮かび上がる。(p.54)

原田さんのデビュー作『カフーを待ちわびて』誕生の経緯が、
本著「30 沖縄の風に誘われて」と「31 カフーは突然に」に記されています。
このような、正真正銘の偶然の出会いを通じて、一つの素晴らしい作品が生まれ、
優れた作家が誕生したことに、驚きと共に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

また、本著には、原田さんの幼少期や学生時代、
さらには、会社員を経て美術関係の仕事に就いた頃の様子も記されており、
原田マハという作家が、いかにして形作られてきたのかがよく伝わってきます。
もちろん、作家になってからの取材旅行に関する記述も、とても興味深い。

そんな中でも、特に「15 永遠の神戸」は、
この街と深く関わり続けている私にとって、心に深く沁みこんでくる内容でした。





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Last updated  2020.04.19 11:43:30
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