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カテゴリ:文芸
![]() しかし、書店で平積みされていても、なかなか手が伸びなかったのは、 カスタマーレビューにネガティブコメントが散見されるのを知っていたから。 しかし、これだけ続刊が刊行されている事実は無視できず、遂に購入。 *** 真城葵は、埼玉県大宮市から京都に引っ越してきて7カ月の高校2年生。 中学の頃から付き合っていた元カレとは、同じ高校に通っていたのだが、 引っ越し後は連絡も途切れがちになり、やがて元カレの方から別れを告げられる。 その後、元カレが新たに付き合い始めたのが、自分の親友だと知った葵は…… 確かめたいこと、言いたいことを言うため、埼玉に帰ろうと考える。 そして、新幹線代を捻出すべく、死んだ祖父の掛け軸を、 京都寺町三条のアーケード街にある骨董品店『蔵』に持ち込むと、 そこには店主の孫で、皆から『ホームズ』と呼ばれる京大院生の家頭清貴がいた。 この出会いをきっかけに、葵は『蔵』でアルバイトをすることに。 清貴は、店に持ち込まれた茶碗に込められた思いを解き明かすと、 『斎王代』に届いた怪文書の謎や、百万遍知恩寺の「手づくり市」での詐欺行為、 鞍馬山荘での作家遺品焼失事件等を、葵の目の前で次々に解決していく。 そして、本巻最後のお話では、葵の埼玉の高校の友人たちが修学旅行で京都にやって来る。 友人たちは、葵の元カレと親友女子の交際を、皆の前で葵に認めさせようと画策しており、 葵は非常に苦しい状況に追い込まれてしまうが、その危機を救ったのも清貴。 また、清貴自身も元カノとの関係をスッキリさせ、今後2人の関係は…… *** お話の発端ともなる葵と元カレに纏わるエピソードの部分は、確かに少々厳しい…… 少女漫画なら、こういう展開も許されるのでしょうか? また、メインキャラクター・葵の印象も、誰もが好感が持てるものにはならなかったかも。 さらに、多数指摘されている方言の誤用についても、なかなか厳しいレベルには違いない。 それでも、年末に読んだ『春待ち雑貨店 ぷらんたん』に比べると読後感は良いもので、 次巻以降も読んでみようかなと思っています。 確かに『ライトミステリー』と呼ぶに相応しい、ライトな作品。 既に18冊刊行されているので、まだまだたくさん楽しめそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.07 20:00:30
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