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2022.12.11
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カテゴリ:文芸
​ 古ぼけた時計屋の端に掲げられた「鎌倉うずまき案内所」の看板。
 矢印に従って外階段を地下へと降りていくと「はぐれましたか?」の声が。
 そこには、双子の爺さんとアンモナイトがいて、薄い水色の甕を覗いた後に、
 「困ったときのうずまきキャンディ」を一つプレゼントしてくれるのです。

   ***

「2019年 蚊取り線香の巻」は、退職思案中の出版社勤務・早坂瞬と上司・折江のお話。
「2013年 つむじの巻」は、かつて歯科衛生士だった広中綾子が息子の進路で悩むお話。
「2007年 巻き寿司の巻」は、田町朔也との結婚を控える中学校司書教諭・日高梢のお話。
「2001年 ト音記号の巻」は、中学3年生の園森いちかと乃木君のアオハル物語。

「1995年 花丸の巻」は、劇団「海鴎座」を主宰する劇作家・鮎川茂吉のお話。
「1989年 ソフトクリームの巻」は、「浜書房」を営む浜文太のお話。
2019年から1989年へと時代を遡っていく各話の中には、黒祖ロイドや紅珊瑚など、
しばしば顔を見せるキャラクターもいて、夫々の人生の歩みが味わい深いです。

「書き下ろし短篇 遠くてトーク」は、双子の爺さん・外巻と内巻とのやりとり。
「平成史特別年表」では、こっそり登場していたキャラクターたちの姿も明らかに。

   ***

  「私もさんざん言われたよ。色気がないとか、下品だとか、ブスだとか、若くないとか。
   でもこれが私なの。この私をいいと思ってもらえなかったら、ぜんぜん意味がないの。
   審査員の好みに合わせて作り上げたものがたとえまぐれで認められたからって、
   そのあと続かないよ。そんなの自分じゃないんだもの」(p.312)

珊瑚が茂吉に言った言葉です。
確かに、正しいです。

  「違うよ、文太さん。
   何かを残すためじゃなくて、この一瞬一瞬を生きるために、
   私たちは生まれてきたんだよ。生きるために生きるんだよ」

人魚が文太に言った言葉です。
心に染み入ります。

   ***

先日、青山美智子さんのオンライントークショーに参加した際、
『鎌倉うずまき案内所』と『ただいま神様当番』に登場したキャラクターが、
『月の立つ林で』の中にも登場しているという話題が出ていたので、探してみました。
確かに、本作のキャラクターは「2章 レゴリス」に複数回その名前がありました。
『ただいま神様当番』の方は、近々読書予定なので、その際に探してみます。





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Last updated  2022.12.17 10:45:53
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