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カテゴリ:文芸
結衣は、亜樹凪からEL累次体の情報を得ようと日暮里高校に潜入するも不発。
一方、瑠那は、イエメンの難民キャンプを離れた日の記憶が突如蘇る。 その一件には、架禱斗や彼の母親で矢幡元首相夫人・美咲が関わっており、 その後、恒星天球教元幹部・濱滝庸征が、瑠那を杠葉夫妻に託したのだった。 瑠那は、濱滝の友人で、EL累次体情報処理部門所属の藤澤尚武に会い、 何者かの声を矢幡元総理の声に変換するプログラムの入ったメモリーカードを手渡される。 そのアプリにより、結衣と凜香は、矢幡元総理の声の主と驚愕の事実に気付く。 優莉匡太は、死んでいなかった…… 児童養護施設に戻った凜香は、漉磯(すくいそ)・芦鷹・猟子らに襲撃され、囚われの身に。 助けに向かった瑠那も、恩河日登美の攻撃を受けるが、結衣に救われる。 その後も結衣と瑠那への襲撃は止むことはなく、坂東は絶命、蓮實や詩乃らも巻き添えに。 さらに、瑠那は義父・功治から、彼が匡太の教誨師だったと知らされる。 結衣と瑠那は、執拗に襲い掛かってくる漉磯・芦鷹・猟子を撃破するも、矢幡元総理は…… 結衣は、優莉家の一員とはまだ世間に知られていない瑠那に、距離を置くよう促す。 それでもなお、武装兵に狙われ続ける瑠那に手を差し伸べてきたのは、次男の篤志。 そして「来い。伊桜里がまってる」 *** 今巻は、読んでいて辛かったです。 結衣、凜香、瑠那の三人が、揃ってボコボコにやられるのは初めてではないでしょうか。 特に、凜香は危険な状況が続いたまま。 そんな中現れた篤志と伊桜里には、期待せずにはおれません。 そして気になるのが矢幡元総理が発した次の言葉。 「結衣さん! 優莉匡太のいう不変の蒼海桑田とは……」(p.298) 「蒼海桑田」とは、青い海が桑の畑になるという意から、世の中の変化が著しく激しいこと。 これに「不変の」が付くと…… 優莉匡太の目指すものは何? そして、それに結衣たちはどう立ち向かうのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.04 19:02:54
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