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カテゴリ:文芸
![]() 医療少年院時代の担当教官・稲見が殺人容疑で逮捕されたことを知った御子柴は、 宏龍会の山崎や元東京弁護士会会長・谷崎の力を借りて国選弁護人になると、 川口署で稲見に接見、殺害現場となった特別養護老人ホーム伯楽園を訪ねます。 入所老人たちが「恐怖という名の衣」を身に纏っていると感じた御子柴は、 殺された介護士・栃野が、10年前の船舶事故で女性から救命胴衣を奪い死に至らしめたこと、 伯楽園では、日常的に介護士たちによる施設内虐待が行われていること、 現場に居合わせた入所老人たちが、何かを隠そうとしていること等々に気付いていきます。 「緊急避難」を争点に無罪判決を勝ち取り、教官の恩に報いようとする御子柴でしたが、 稲見は自らの信念で刑罰が与えられることを強く望んでおり、思うように進展しません。 判決後も、「教唆」を理由に即日控訴しようとする御子柴に、稲見は自らの思いを語ります。 御子柴は絶望と自己嫌悪に侵食されていきますが、そこに津田倫子からの手紙が届いたのでした。 *** このシリーズで初めて読んだのが『復讐の協奏曲』。 以後、シリーズを刊行順に読み進めてきましたが、 やっと、『悪徳の輪舞曲』を残すだけとなりました。 次のお話では、御子柴が実母の弁護をするようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.04 18:52:33
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