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カテゴリ:エンターテイメント
副題は「弦楽器奏者の現在・過去・未来」。
著者は『アルゲリッチとポリーニ』等の著作がある本間ひろむさん。 ピアノはその美しいキーを指で叩くだけできれいな音が出る。 しかし、ヴァイオリンはそうはいかない - 。(中略) しかも、ヴァイオリンはギターのようにフレットがあるわけではないので、 音程をキープするためには正確な位置を指で押さえる必要がある。 その草木も生えていない石ころだらけの場所からスタートして、美しい音を出し、 音程をキープし、豊かな音楽を創り出すまでどれだけの時間がかかるのだろう - 。(p.4) 私が初めて演奏会に足を運び、そのCDを所有したヴァイオリニストは千住真理子さん。 そして現在、演奏会に足を運び、CDを購入し続けているのが、 本著90頁でスズキ・メソード出身者として紹介されているヒラリー・ハーンさん。 12月に行われる演奏会のチケットも、つい先程先行購入したところです。 さて、本著の記述の中では、日本のヴァイオリン王・鈴木政吉とヤマハ創業者・山葉寅楠、 政吉の息子でありスズキ・メソードの生みの親・鈴木鎮一と桐朋学園創始者・斉藤秀雄、 小野アンナとその門下生・諏訪根自子、 ストラディバリウスとグァルネリ・デル・ジェス等の対比が、とても興味深いものでした。 また、オーケストラとコンサートマスター、アンサンブルと若手プレイヤー、 そして、ディスコグラフィ30も面白かったです。 五嶋みどり・龍の姉弟や、諏訪内晶子、樫本大進、庄司紗矢香、神尾真由子、服部百音等々、 これくらいはちゃんと聞いておかないといけないなと反省させられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.22 12:58:34
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