|
カテゴリ:国内旅行365
こんにちは。
本日は、久しぶりに「おもしろ歴史ウォーキング 関東編」からのネタです。 前回「神奈川編」と同じく、「関東編」について、ツイッターやブログで、まだご紹介していない章があることを発見しました。
諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。
すべての記事は、こちらですよ。
是非、本書もご覧いただければ幸いです。
ちなみに記事は、少し前に訪れたときのものです。昭和の景観が魅力でしたが、今も残っているのですかね。
取材した頃のように、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。
1.加須の読み方と由来にまつわるエトセトラ
今回は、埼玉県の東北部にある加須を歩きます。ここは、かつて、奥州街道の脇往還沿いの宿場町として栄えたらしい。
それはともかく、加須という地名は珍しいですよね。地元の人でないと、読めないかも。
加須は、「かぞ」と読むそうな。
地名の由来をネットで調べてみると、いろいろな説があるそうですね。
たとえば、この地方の古刹を創建した人の名前に由来するとか、有力なお寺の別名に由来するとか、あるいは江戸時代の新田開発に由来するとか。
新田を開発すれば、石高が加増しますから、加増がなまって加須…。
どれもありそうな理由ですが、立派なお寺があって、広い田んぼが広がる土地だったのは想像できます。
それから加須は、「鯉のぼりのまち」としても有名らしい。なんと、鯉のぼりの生産量日本一を誇るそうなんですよ。
行った日は、五月の初旬でしたが、やけにたくさん街中に鯉のぼりを見かけると思ったら、そういうわけだったのですな。
…ということで、ウォーキングのスタートは、東武伊勢崎線の加須駅。
天気予報どおり、午後3時までは雨が降らないでくりぃ~と祈りつつ、歩きはじめました。
2.加須の歴史を感じさせる古社と古刹
まず向かったのは、駅から程近い場所にある千方神社。 「ちかた神社」と呼ぶらしい。「千方」という社名は、平将門を討伐したことで有名な藤原秀郷の六男藤原千方が由来だそうですね。
ということは、かなりの歴史がある神社ということですな。
お祭などイベントがあるときは、露店なども出て賑やからしいのですが、静かな雰囲気が漂っていました。
千方神社から古い家が建ち並ぶ道を通って向かったのが光明寺。
清潔感漂う境内に足を踏み入れると、背筋がピーンと伸びますね。
3.昭和をイメージするアイテムがいっぱいの加須市内
光明寺の裏手にあるのが、会の川。
もちろん、こんなに川幅や道幅は広くなかったですが。
川沿いを歩いてゆくと、この川も暗渠になっている部分があって、そこは、会の川親水公園となっていました。
水遊びのできるせせらぎや花壇、ベンチなどが設けられています。噴水の水だまりでは、かなりの大きさの鯉が気持ちよさそうに泳いでいました。
さすが、鯉のぼりの街だけあって、鯉のぼりのモニュメントもありましたね。
しばらく親水公園を歩くと、再び川の流れが顔を覗かせます。 昭和の時代には、うちの近所にもこんなレトロな石の橋もまだ残っていましたね。
4.邪悪な白龍伝説と大イチョウが注目の龍蔵寺
そんな懐かしい街並みを歩き、次の目的地の龍蔵寺に到着しました。寺の門前で、絵を描いている人がいましたが、絵に残したくなるくらい見事な朱色の門です。 この寺は、南北朝時代の1355年に開山されたとのこと。解説板には、この寺にちなんだ伝説が書かれていました。
なんでも、このあたりは昔、鬼島といわれ、邪悪な白龍が棲んでおったそうな。教蔵上人という偉いお坊様が、これを退治し、この龍蔵寺を創建したのですね。
白龍の飲料水であったという龍水井戸や退治した白龍の亡骸の頭のところに植えたという大イチョウが境内にあります。 その大イチョウは、樹齢約650年、幹回りが4.3メートルもありました。 江戸時代には、徳川幕府から寺領を保護され、3代将軍家光から14代家茂にかけての9通の朱印状が当寺に保存されているのですな。
1835年から9年間の歳月をかけて完成した本堂は荘厳で、将軍家からも厚く保護された風格が伝わってきました。
雨雲に追われるようにして、次の目的地へ向かいます。
田んぼの中の車道沿いにあるのが首なし地蔵。 首があるように見えるのですが、どうやら普通の石を乗せているみたい。
この地蔵は、江戸時代まで、付近にあった喜福寺という寺院の境内にあったもののようで、喜福寺が明治の廃仏毀釈によって廃寺になったため現在地にうつされたそうです。
5.加須には関東三大不動尊のひとつがある
そして最後に向かったのが、関東三大不動尊の一つとして江戸時代から信仰を集める總願寺。
急速に発展したのは、館林城主の庇護を受けたのが大きかったそうですね。
ちなみに、関東三大不動尊とは、このお寺のほかに成田山新勝寺と高幡不動なのだとか。
(以下、「おもしろ歴史ウォーキング 関東編」に続く)
このあと、總願寺にお参りし、見どころを満喫しました。
まずは、黄金に輝く山門。百年ぶりの大改修の一環として、山門の改修が行われ、以前の朱色から金色に生まれ変わったそうですね。
注目すべきは、境内の西側にある黒門。
なんと、1842年に作られた忍城の城門だったとか。それを明治6年に移築したそうですね。
お寺に来て、城の遺構を見られるなんて得した気分でした。
関東の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、こちらをご覧いただければ幸いです。
「おもしろ歴史ウォーキング 関東編」
(参考) 目次より はじめに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年10月17日 13時53分44秒
コメント(0) | コメントを書く
[国内旅行365] カテゴリの最新記事
|