一夜明けて
無事、定期演奏会を終え一夜明けてホッとひといき。前日まで台風に気を揉んでいたが、当日はいい天気に恵まれひと安心。沢山のお客さんにも聴きにきて頂き大感謝。その上いろいろとありがたいご感想、ご講評も頂けて嬉しいかぎりです。みなさん本当にありがとうございました。今回は1と3ステがオケ付だったので、聴く方も結構しんどそうなプログラムとなっていたと思うけど、みなさん最後まで真剣に聴いて戴いたので、歌う方も最後の最後まで集中力を切らすことなく歌いきることができた。自分的にも相当できの良いステージだったと思う。ただ残念だったのが、当日直前のゲネで体調不良を理由に団長さんが出演を断念された。一年前からコツコツと練習し積み上げてきた集大成の場に立てなくてほんとに残念でした。。体調を万全に整えての復帰をお待ちしてます。で、歌ってみての感想とかいろいろ。1ステ:「キリスト」メンデルスゾーンソプラノのエヴァンゲリスト、東方の3博士のソロから始まったクリスマス。その後テナーエヴェンゲリスト榊原先生の素晴らしい歌声に導かれ合唱が続く。クリスマス部に比べ曲の表情が変わっているのが客席にきちんと伝わっているのかなとか考えながら、ドンドン進んでいく。それにしても榊原先生の歌声って素晴らしいですね。聴き惚れたいところだけど、ソロを受け継いでベースが出だしを歌う曲が多く、常に緊張!無我夢中のステージ。でも2ステ3ステの事も考え、気持ちは高めつつ声はちょっとセーブ。オケや他パートにつられることもなく終曲の男声合唱までこぎつけた。で終曲は力強くも繊細な男声のハーモニーで締めくくれた...と思う。その後お客さんの暖かい拍手が続き、なんかそこでコンサートが終わったような感じになってしまった。2ステ:木下牧子さんアカペラ集より、おんがく、さびしいかしの木、ロマンチストの豚、鴎このステージはこれまでに何度か歌った事があるし、日本語曲なのでチョット気持ちに余裕があった。でも油断は禁物。ピッチを保たなければ...。木下牧子さんの曲って聴くとキレイだけど歌うのはとっても難しい。(^^;)”おんがく”では歌うというより、刻々と変わる和音に向かって自分の音をはめていくような感じ。他パートと揃うところやぶつかるところを意識しながら、まとまっていけてるかなぁと考えて歌ってたら、あっという間におわり。男声はハケて袖で女声のかしの木を聴く。この曲は前日の練習からまとまりが良く安心して聴けた。女声の出来がよかったので、逆に次の男声”ぶたさん”は少々緊張気味。指揮者さんの前まで出てきてお客さんがすぐ目の前での演奏だったので余計に緊張しました。(指揮者さんはお客さんを背にしてるから良いけど、視線が近いとすごく意識しますね。笑いを取るつもりの”ぶたさん”だったのに歌い終わってちょっと「クスっ」てのが聴こえただけで、あとはシーンと静まり返ってしまい大汗(^^;;。会場の笑いの中で元の位置に引き上げる予定だったのに、笑いがないためにきっかけも失いオロオロ。(^^;;;; 客席にサクラを忍ばせておくべきだったなぁ。(^^;;;;;; で、すごすごと定位置の山台の上に。あ~あ、この距離間。くつろげる我が家に帰ってきた安心感。気を取り直して2ステ最後の鴎に挑む。これも一度ステージで歌った事のある曲なので安心感もあり、のびのびとかれらを歌う事ができた。休憩を挟み最後のステージに。男声は全くお色直し無しなので本番中の慌しさは皆無。でも2ステはちょっと雰囲気を変えるために少し変えてもよかったかもね。3ステ:ルックス エテルナ M.ローリゼン幻想的なローリゼンワールドをヒロシマ・バッハ・ソロイスツの皆さんと管弦楽版で初演した。キィーーーってバイオリンの金属音のようなとても高いDとコントラバスの超低いDで始まるイントロ。バイオリンはハーモニクス奏法のような弾き方されてるんでしょうね。オケの皆さんで作られた雰囲気をそのまま合唱がアカペラで引き継ぐ。Requiem aeternam..う~ん、もう少し繊細なppで歌いたいところ。指揮者のタクトとピッチに集中しながらオケに引き継ぐ。この曲では何度かオケとアカペラのやり取りがあり、その都度音が下がらないようにとの気持ちで支える。アカペラの後にオケが正確なピッチで入って音が下がってたりしてたらバレバレだもんね。不協和音の美しさを歌う2曲目In Te,Domine,Speravi。全部アカペラの3曲目O Nata Luxと続く。この間、客席後ろ側が明るくなったり暗くなったり。ホール天井に設けられた半円の窓から外の光が入り込んでコンサート会場らしからぬ不思議な雰囲気をかもし出していた。その雰囲気とこの幻想的な曲の感じがうまくマッチしていたようで、数名方から同じようなコメントを戴いた。台風の後の晴天によって作り出された最高の舞台効果でした。前の方で聴かれたお客さんには分からなかったかもしれませんね。客席でその雰囲気を味わって見たかったなぁ。続いて軽快な3拍子の4曲目Veni,Sancte Spiritus、と終曲 Agnus Dei-Lux Aeterna。この2曲は先週のステージで多くの人が歌っているので安心。最後のAmenの部分に来ると「ああ今回も終わったなぁ」と頭の片隅で思いながら歌う。で、一番終わりのAmen、ベースはDからLow-Dに。一番最後に低く難しい音。ああ直前に出演を断念された団長さんがいらっしゃればもっと分厚いDが出せたのになぁと思いつつ演奏終了。打ち上げにて。榊原先生が男声合唱大好きだというのを発見しました。いや~ぁ、素晴らしい声でいざたてを一緒に熱唱いただきました。ありがとうございました指揮者sanとSopエヴァンゲリストさんのケーキ入刀も楽しいサプライズでとても盛り上がりました。幹事のT本さん、ご苦労様でした。みなさんお疲れ様でした。