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テーマ:読書備忘録(1335)
カテゴリ:【読書Memo】
書名:激流―若き日の渋沢栄一
著者:大佛次郎 発行:株式会社 恒文社/1995年12月30日 判型:A5判 265p 渋沢栄一を戦後間もない昭和28年文芸春秋社から出版された大佛次郎の文章を現代仮名遣いに改めたものだ。渋沢栄一が亡くなったのが戦争直前の昭和6年だから、著者が生前の渋沢に近い人々に取材した貴重なものだ。 今放送されているNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公だ。青年時代は血気にはやって無茶なことも企てていたんだね。 栄一と喜作の運命の人、平岡円四郎というのは慶喜に推挙してくれたり包容力と先見性に優れた素晴らしい人物だったんだね。水戸浪士に暗殺されるというのは皮肉なものだ。 この小説でも。備中国江原村での農兵募集で興譲館館祖、阪谷朗盧が登場する。 ラストは徳川昭武のヨーロッパ視察から帰ってきてこれからニッポン経済を立て直すその意気込みのところで終わっている。 考えてみれば幕末明治維新という悲惨な時に遣欧使節としてヨーロッパにおりどん欲に西洋文明を学んでいたというのは日本のために幸運だったと思う。彼が日本にいたら鳥羽伏見や戊辰戦争に巻き込まれて死んでいたかもしれない。そんなことになったら今の日本はなかったかもしれない。 続きを読みたい・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.18 21:47:37
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