口径18cmマクストフでM101: 回転花火銀河。ライブスタックと画像処理
1.マクストフ鏡筒SkyMAX180で回転花火銀河:M101をライブスタック M51と共に定番となっている春の銀河M101をマクストフ18cmでライブスタックしてみました。露光時間は300秒。M101は銀河内に多くの星があるので、オフアキのガイド星は何もしなくても楽に見つかりました。 オフアキシス・ガイダーを取り付けたSkyMAX180 焦点距離2,700mmのライブスタックは、さすがに迫力ある回転花火銀河を堪能することができました。この日も21時から22時にかけて北から頻繁に飛行機が飛来してきて視界に入りはしないかとヒヤヒヤしながらライブスタックをしていました。この焦点距離だと大丈夫だと思った24回目のライブスタックで残念ながら飛行機のライトを見事に捉えてしまいました。つくづく夜間のフライトは緊急時以外はやめて欲しいと感じました。 ライブスタックの様子は下の動画にまとめています。 M101のライブスタック動画【写真クリックで動画へゆきます】 使用した機材や、撮影条件は下の通り。 使用した機材・条件 23回スタックして自動保存されたライブスタック画像が下の写真です。 自動保存されたライブスタック画像 24回目のライブスタックの際、飛行機のライトを捉えたフレームが下の写真。 飛行機のライトを捉えた画像 夜間のフライト、しかも連続するものは止めて欲しいものです。 2.M101の最終画像 飛行機のライトにより中断したライブスタックの後は、ライトフレーム取得のために撮影を子午線反転まで続け、合計31コマのライトフレームを取得できた。 ライトフレーム31コマでのM101最終画像 撮影日:2024/5/10。撮影地:南関東、自宅庭。鏡筒:SkyMAX180 ( f=2,700mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi294MC Pro (Gain: 200、冷却:-10℃)。極軸合わせ用ガイド鏡:EVOGuide 50EDII(f=240mm)+ ASi120MM Mini。オートガイド:アストロストリート製オフアキシスガイダー + ASi220MM Mini。極軸合わせ、オートガイド、ライブスタック共にASiair Plusを使用。フィルター:2インチ Kenko ASTRO LPR Type2。300秒露光で31コマ撮影。画像処理:自動保存された31コマをPixInsightで処理(WBPP, ABE, ColorCalibration, HT, NXT, BXT)。 3.あとがき 今回のM101のライブスタック、迷惑飛行機のために途中で中止のライブスタックとなりました。ライブスタックは再開したものの、まもなく子午線反転のために再び中止。子午線反転後も反転前との位置合わせをトライしましたが、微妙にずれてしまいました。子午線反転後のライトフレームを含めた41コマを使っての画像処理も並行して行いました。それが下の写真です。位置がずれていますので、多少のクロップを行っています。 子午線反転後は、シーイングが良くなり、プラス10フレームでも少々明るい画像が撮れました。見返りとしてクロップを余儀なくされ、全体像が微妙にあふれてしまいました。 子午線反転後の10コマを含めた計41コマでのM101の最終画像 撮影日:2024/5/10。撮影地:南関東、自宅庭。鏡筒:SkyMAX180 ( f=2,700mm)。マウント:ZWO AM5。カメラ:ASi294MC Pro (Gain: 200、冷却:-10℃)。極軸合わせ用ガイド鏡:EVOGuide 50EDII(f=240mm)+ ASi120MM Mini。オートガイド:アストロストリート製オフアキシスガイダー + ASi220MM Mini。極軸合わせ、オートガイド、ライブスタック共にASiair Plusを使用。フィルター:2インチ Kenko ASTRO LPR Type2。300秒露光で31コマ撮影。画像処理:自動保存された41コマをPixInsightで処理(WBPP, ABE, ColorCalibration, HT, NXT, BXT)。