荒井さとし国家戦略相の事務所費について調べてみました
ざっと調べてみました。まず、荒井さとし議員は、3つの政治団体を抱えています。あ、いや正確には4つ。こちら現職国会議員の国会議員関係政治団体一覧についてにあるのは3つ。民主党北海道第3区総支部(政党支部)北海道21ビジョン開発研究会(資金管理団体)北海道荒井さとし後援会(その他政治団体)平成21年12月31日までに届け出がなされたもの。報道されている政治団体「荒井さとし政治活動後援会」は、昨年9月に解散したので、この中に入っていません。このうち、民主党北海道第3区総支部(政党支部)北海道21ビジョン開発研究会(資金管理団体)北海道荒井さとし後援会(その他政治団体)は、住所が一緒です。グーグルストリートビューで「札幌市豊平区平岸5条10丁目1-3」を見てもらったら分かると思いますが、ビルとかじゃなくて、2階建ての事務所です。とりあえず、平成18年度分について、この4つの団体の経常経費についてまとめてみました。 政治団体人件費光熱水費備品・消耗品費事務所費合計 民主党北海道第3区総支部8,388,993120,5301,051,6566,386,08015,947,259 ○21ビジョン開発研究会00054,18054,180 荒井さとし後援会14,959,641740,2014,055,5166,687,27726,442,635 小計23,348,634860,7315,107,17213,127,53742,444,074 荒井さとし政治活動後援会4,235,800381,8282,356,5016,974,129上の3つは、同じ場所、下の1つが、今回問題になった実態のない場所を主たる事務所としている団体です。○をしているのが、資金管理団体です。政治家は1つだけ資金管理団体をしてできて、この団体は議員会館を主たる事務所に指定できます。議員会館は、賃料と光熱用水費がかかりません。荒井さとし政治活動後援会が、議員会館も事務所として使っていたが、議員会館は主たる事務所に指定できないので、知人宅を主たる事務所としていた、と説明されているようです。ちなみに、荒井さとし氏は、平成18年4月に衆議院議員を辞職して、北海道知事選挙に出馬しています。衆議院議員を辞職すれば、当然議員会館を出ないといけませんので、議員会館を使うわけにはいきません。http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/090930/000013191.pdf平成20年分の荒井さとし政治活動後援会の経常経費は以下の通り。 政治団体人件費光熱水費備品・消耗品費事務所費合計 荒井さとし政治活動後援会3,200,0000823,435812,6154,836,050この時もまだ衆議院議員ではないので、議員会館は使えないはず。主たる事務所に、事務所としての実態がないのに、これだけの経費はどこにかかったのか。また、なぜ光熱水費だけゼロなのか、疑問が生じます。荒井さとし政治活動後援会の平成18年の支出を見ると、組織活動費のうち 組織対策費 983,115円うち923,115円が1件5万以下で一括。 渉外費 1,625,434円うち全額が1件5万以下で一括。 交際費 2,343,284円うち全額が1件5万以下で一括。組織活動費のうち、4,891,833円が何に使われたかわからないお金です。一方、平成20年では組織活動費のうち 組織対策費1,661,739円うち1,309,594円が1件5万以下で一括。 渉外費 678,090円うち全額が1件5万以下で一括。 交際費 201,840円うち101,840円が1件5万以下で一括。となっており、かなり減っています。一方で、平成20年は「荒井さとし後援会」に800万円を寄付しています。下の画像は、平成18年の寄付金の流れです。21ビジョン開発研究会は、資金管理団体に指定されていますが、活動の実態はあまりなく、実際は「荒井さとし後援会」が中心にんっていることが分かります。青い枠の中が、事務所の住所が同じところです。この中で、平成18年は事務所費として合計13,127,537円、約1千3百万円が使われています。この年は、東京都と札幌で大規模な政治資金パーティをやっていて、それぞれ約千三百万と約千七百万円の収入を得ています。今のところ、他に事務所があるとの情報は見ていません。