おもしろきこともなき世をおもしろく
「おもしろきこともなき世をおもしろく」 ご存知、幕末の天才、高杉晋作の辞世の句です。この言葉は、若者の間でも結構人気がありますね。で、意外に知られていないのが、高杉を看病していた野村望東尼が後に続けたといわれる下の句。「すみなすものは心なりけり」下の句は余計だ、と見る向きもあるようですが、僕個人的には、この下の句は切り離せないように思います。上の句だけを読むと、面白くない世の中を、なんとか面白く生きたい、面白くしていこう、という心情が読み取れると思います。今となっては高杉の真意は分かりませんが、多くの方は、面白くない世の中ではあるけれど、そんな世の中を、面白い世の中に変えていこう、という意味で捉えているのではないでしょうか。だからこそ、上の句だけが不特定多数の方の心を捉えるのでしょう。でも、望東尼が続けて読んだ下の句。「すみなすものは心なりけり」これはつまり、世の中を面白くするのも、面白くないようにするのも、本人の心持ち次第なんだよ、自分の心が、面白い、面白くないを決めるんだよ、 というふうに解釈できますね。え?あんまり違いがない?僕も、長らく前者の意味で捉えていました。上の句だけのほうがなんだかかっこいいですしね。でも、違うんですよね。なぜかというと、前者は、世の中が面白くないということを最初から決めてしまっているんです。つまり、「世の中は面白くない」という色眼鏡を通して、世の中を見ているわけです。だから、それを変えよう、変えようとしたところで、その色眼鏡をはずさない限り、ずっと目の前に広がる世界は、「面白くない」ままなんです。それに対して、下の句を加えた後者は、もともと面白いも面白くないもない、人の心がそれを決めるんだという、いわば、あるがまま、ニュートラルな視点で世の中を見ているんですね。本当は、世の中はすでに全てが揃っているんです。どんな世界に住みたいのか、それを選ぶのは、自分の“意志”なんです。 これを、望東尼は伝えたかったのではないか、なんて思う今日この頃です。 →読む人の心に火を灯す小冊子「ありがとう」→奇跡がどんどん生まれています!高波動水『気ジェルバランスα』 →斎藤一人さん、船井幸雄さんもおすすめしている『しあわせ通信』シリーズ→あなたの髪が生まれ変わります!『ありがとうシャンプー』 →ロハス、本物を分かち合う『楽園コミュニティOCEAN』→ロハス、本物商品専門店『楽園マーケット』