世にも美しいボールの弾道

2006年06月21日

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テーマ：FIFA ワールドカップ 2006 ドイツ大会(349)

カテゴリ：レビュー

わけわからん☆

選手交代で小野投入の意味がわかりませんでした。
お地蔵さんのように動かない小野を入れた意味はなんだったんだろう・・・。
神様の意志は下々の者には伝わりにくいのでしょうか。
小野のミスから得点され、あとは転げ落ちるように敗戦への道まっしぐら。
お供え物が足りなかったのでしょうか。

柳沢の決定的な得点のチャンス。
あれは何がしたかったのでしょう。
もう一度ボールをパスして決めてもらおうと思ったのでしょうか。
日本はゴール前になるとボールを持つことを嫌がるみたいでパニックを起こしています。「ゴールの枠内にパスをしろ」とフットサルの基本を教えたい人がいっぱいいるでしょう。
日本の代表が怖がっているんです。ワールドカップはさぞかし恐ろしいところなんでしょう。
魔物が住み、自分の持っている力が損なわれ、相手に、会場の雰囲気に呑まれまくり、クチビルは真っ青で足はガクガク。
呼吸も速く浅く身体もすぐに動かなくなるんですから。
日本が生んだあの公式サッカーボールも見ていないに違いありません。
パスをしてもボールがつながらないのですから。

国内外で活躍して日本代表になり期待されている選手は、試合が進むに連れて一人、また一人と消えていきます。
画面に映ることがなく、名前を呼ばれることもなく。
そしてたった一人で自陣を守る守護神だけが身体を躍らせるのです。

試合を観ていて何度「日本は監督出せ～！！」と思ったことか☆。
ワールドカップ初戦のオーストラリア戦と２戦目のクロアチア戦でも
「ジーコそこで選手交代でユニフォーム着て出ろ！そのほうが世界中が喜ぶ！！！」
と言ってました＾＾；あはは～。

日本チームの中でいちばん上手いのが監督だなんて・・・(妄想？)
悪いけど泣くのを通り越して笑えます。
ＷＢＣでも日本の選手よりも有名だったのが王監督☆

Ｇ子も王監督も他の国の関係者や選手から大人気ですよね。
ＷＢＣでの王監督のコメントは世界各国の関係者から賞賛され、
尊敬を集めました。結果優勝。

ジーコ監督は、今回のワールドカップはさておき、アジアカップのときの
大アウェイでの試合に臨む姿勢や試合後のコメントは素晴らしかった。
もちろんその時の選手達の必死の試合振りと結果があってこそですが。

大本番のドイツワールドカップでの日本のヘタレぶりには口あんぐりですが、
まだ一戦残っています。これから奇跡は起こるのでしょうか。

今大会、たびたび、川口に神が降りていますが、神様もそうそういい顔ばかりしてくれません。
私達は、試合に勝つこともそうですが、選手が必死になって戦ってくれることを願っています。
言い方は悪いのですが、余力を残していられるとむかつくんですよね。
考えている暇があったら動け。
後悔なんて残らないように自分の力を出し切れ。
迷っているその瞬間があるということが信じられないです。

クロアチア戦で絶体絶命の大ピンチ、ＦＫ（ほとんどＰＫ）で川口がスーパーセーブをしました。
その時の川口は、相手選手のデータは頭の中から全てふっとび、身体が勝手に左に飛んだといいます。
考える間もなく身体が反応した。
そこには自分の意識が存在しないまさに神が降りたプレイだったと思います。

極限の状態にまで行った時、人は思ってもみない力を発揮できるのでしょう。
その地点まで行った選手は、どれくらいいるんでしょうか。
無心でボールを追い、仲間の姿だけを見極め、世にも美しいボールの弾道を導き出す瞬間。
その時間を共有することはできるのでしょうか。