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カテゴリ:心を育てる
もしも自分の子どもが優れた才能を持っていることが分かったら、親は嘆き悲しみなさい。 その子はその才能を社会のために使う使命を持って生まれた子です。 人々のために働き、親のそばにはいてくれないでしょう。 もしも子どもの持つ才能が平凡なものだと分かったら、親は心から喜びなさい。 その子はそばにいて、きっと親孝行してくれるでしょう。
大学生の時、上のような文章に出合った。何の本に書いてあったのか覚えていないので、言い回しは違っているかもしれない。が、趣旨は上のようなものだ。エリートの親としての覚悟を教えているのだと思う。 数年前福島県の野口英世記念館を訪れた時、この文章の意味を本当に理解したような気がした。野口英世の母の手紙を読んだからだ。 世界各地で研究を続ける息子に会いたい一心で書いた手紙。拙い文字の一つ一つに、子どもに会いたいと願う母の気持ちが溢れていて、読んでいて不覚にも泣いてしまった。自分にも子どもがいるから英世の母の気持ちは人ごとではなかった。 日本のエリート教育はどこか間違っていると思う。賄賂を受け取ってゴルフ三昧の官僚や、国民のためと言いながら私腹を肥やす政治家。「良い成績をとって、良い大学に行って、良い就職をして、良い生活をしてほしい」という親の願いには社会という視点はなく、自己中心的だ。エリート教育はまずその精神・姿勢から始めてほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.01 10:30:14
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