私が尊敬している偉い人
みなさんいつもお越しくださってありがとうございます。今朝、4時過ぎに46,000人目のお客様をお迎えすることができましたので、あっさりですが、とりあえずお礼を申し上げます。いつも政府批判や、社会の実態暴露だの不平だののお話ばかりしております。今日はここ数ヶ月、感心しきりでその行動を紹介されると、そのたびに年寄りの涙腺を刺激してしまう現代の偉人の一人を紹介させてください。いく度かTV番組でも取り上げられているので、ご存じの方が多いかと思います。その人の名は 川原 尚行 氏元は外務省外局の派遣医師団の一人でした。彼の職はスーダン日本大使館に医務官兼一等書記官として、中級官僚以上の待遇で仕事をしていた人でした。勤務の中心はアル・カルツームだったのです。(日本では首都ハルツームといっています。現地の表現ではこの方が近いようです)彼は外務省の医事関係官として現地に入っているので、現地の日本人の健康管理を中心とした活動しかできません。だが、スーダン国内を巡った彼は、貧困と不衛生、非衛生な環境と病魔にとりつかれた赤ん坊や、子ども達に衝撃を受けたんです。彼は現地人への医事活動をする必要性を感じ、ときの身分のままでは適わないからと安定した高級官僚の椅子をなげうって、何の保障もない一民間人医師になってしまうのでした。これだけでも「熱い男」であることは理解できます。私はその熱い思いを理解し、支えていらっしゃる奥様に心から感動しました。世の中にはここまで主体的に夫を支え、世界への貢献を支援できる女性これに私は心の奥底が熱くなり、目の前に陽炎が立つ思いでした。(それって、私のひがみ根性の表れかしら?だとしたら少し寂しい!)彼の一件がTVで3回ほど紹介され、また新聞でも取り上げられたのです。今日、ここの日記でご本人に了解もなくリンクを貼りまくって書かせていただいているのは去る3月11日の東北地方太平洋沖地震(気象庁発表名:いろいろな名前がついているが)に際して、彼(川原尚行氏)はどうしているのだろうか? とふっと思ったのです。そう思って調べているうちに日曜日の「行列のできる法律相談所」の番組で激安店の紹介をしていたが、東北地方で被災したので番組差し替えそんな中で、再度 川原医師の被災地での活躍を報道してくれたのでした。年に何回かは日本に戻っては来ていらっしゃるのだとは思います。しかし記録によると今回は3月1日を目前に帰日していらしたのです。そして3月11日の翌日には、総てを度外視して災害地に入っていらしたのでした。本当にいつも頭が下がります。無医村医療に勤しむお医者さん、特殊技能で世界中の人を救う名医、数え切れないほどの名医はそこここにいらっしゃるでしょう。私の二度のがんから生還させてくださった、国立がんセンターのお二人の先生も調べれば調べるほど、知れば知るほど名医だったのです。しかし、今日ご紹介した川原医師ほど素晴らしい人はやはり名医といって良いのでしょう。ちょうど折良く、あるいは折悪しくなのかも知れませんが、帰国して10日程で今回の大震災。 それに応じてすぐに被災地での医療活動。本当に素晴らしい方です。またこの名医を支えている NPO法人 ロシナンテス にエールを送り、少しでも力を貸してさしあげられる様に私も努力してみようと思います。