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カテゴリ:パリ
モンマルトルの一角にブドウ畑があるのはご存じでしょうか?
小さな畑ですが、ささやかながら毎年収穫祭を行い、少量ですがワインも造ってるようです(一般市民の手にはなかなか入らないようですが・・・)。 その前にあるのが、「ラパン・アジル」。 すばしっこいうさぎとでも訳せばいいのでしょうか。 キャバレーと呼ばれる店なんですが、キャバレーと聞いて皆さんがすぐ想像するようなナイトクラブ的なところではありません。 純粋に歌を聴きにいくところです。 店は小さな一軒家。 入るとすぐカウンターがあって、奥にトイレと歌手の共同控え室があるくらい。 カウンターのすぐ脇に小さな階段を登り、赤いカーテンを開けるとそこがステージ兼客席になっている広い部屋があります。 そこにはピアノが1台と壁際に並んだ椅子、その前のテーブル、そして壁一面にかかった絵があります。 絵をよく見ると、なんとなく見たことがあるような絵が・・・。 その昔、ゴッホが一杯の酒と交換に絵を1枚置いていったとかいかなかったとかという逸話もあるそうです。 客は壁際に座り、満員のときは部屋の真中にある席にも座ります。 ただし、中央の席はこの店の歌手達も座りますので、すぐ横で歌っている人がいるという事態もありえます。 歌手達は通常1人ずつ、コンビを組んでいる場合は2人で階段を上がってきて、赤いカーテンから登場。 カーテン前をステージにして、そのまま小話をしたりシャンソンを歌ったりします。 (照明は赤いシェードをかけた照明が2つ3つあるだけなので、室内は暗いです) 観客に聴かせる曲もありますが、皆が一緒に歌えるようにフレーズが繰り返される歌も多いです。 そして1組のショーが終わった途端、その日の他の出演者全員が入ってきてそれぞれ真中当たりのテーブルに落ち着いたかと思うと、一斉に全員での歌が始まります。 これが一応幕間。 この間だけ席をはずすことができますが、これも楽しいので見逃すともったいない。 歌はカバーありオリジナルありで、どれもこれも古ーき良き時代のパリを思わせるようなものばかり。 そんな雰囲気を楽しみたいのならまさにうってつけの場所です。 クリックよろしくお願いします! → お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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