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カテゴリ:フランス語
"célibataire"という単語、辞書にある通り「独身の」という意味で、公式文書では「入籍していない」という場合に使う言葉ですが、さすが子供がいても結婚していないカップルも多いフランス、普段の会話では「結婚していないけれど彼(彼女)がいる」という人には適用されません。
つまりこの単語、略して“セリバ”は「結婚どころかパートナーもいない全くの独り者」を指して使われるのです。 フランスの世界的なイメージの一つに「恋愛の国」というのがあるくらいなのでセリバなんて人はいないのだろうと思いきや、「募集中」の人は男女問わず結構いっぱいいます。 日本にいるときに習っていたフランス語の先生によると、「フランスだから彼(彼女)がいて当然」みたいな世界的イメージがあるために、セリバの人々は必要以上にプレッシャーに感じてナーバスになるとのこと。 一方でフランスは完璧なカップル社会。 どこに行くのもカップルで。 日本では例えば、ある夫婦の妻の側の友達が結婚するとき、その友達が夫のことを知らない場合は、結婚式に呼ばれるのは当然のごとく妻だけですが、フランスではそういう状況であっても必ずカップルで招待されます。 どこに行くのも一緒であって当然。 単身赴任なんて考えはありえない感じです。 ですから独り者にはよけいにプレッシャー。 だからでしょうか?ちょっと強引なナンパもみかけます。 以前は独り者であるということはある意味タブーっぽいところもありましたが、時代は変わりました。 今ではそれを逆手にとった出会い系の商売が花盛り。 とくに夜のラジオなんかいったいいくつ出会い系があるのか?というくらい、広告はすべて出会い系というすごい状態です。 1人2分ずつあらゆる参加者と話していくスピードデートなるものも盛況らしく、申し込んでもキャンセル待ちだったと落ち込んでいる人もいました(この人は最終的にネットで出会った人と結婚することになったとか)。 ある百貨店では、バレンタインの時期だったか、食品売り場にセリバ用特別カゴを用意。 そのカゴを使うことによって、一目で募集中ということがわかるのでアプローチに便利とか(実際の成功率は知りませんが・・・)。 GOOGLEでCELIBATAIREをタイプしてみてください。あらゆる出会いのサイトが目白押しです。 独身男の奮闘を見るには、こんな映画がおすすめ。 出会いの場は人の結婚式とばかり、あらゆる見ず知らずの人の結婚式にある友人、あるときは親戚と称してもぐりこむところが笑えます。 既婚者でないという意味での独身者の方、CELIBATAIREという単語の使い方には要注意です。 が、募集中の場合はさりげなくアピールできますよね。 ![]() クリックよろしくお願いします! → ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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