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テーマ:最近観た映画。(39249)
カテゴリ:映画・TV
中田秀夫セレクションで次に観たのは、「忘れじの面影」という1948年のマックス・オフュルス監督のアメリカ映画。
原題は「LETTER FROM AN UNKNOWN WOMAN」で、舞台はウィーン、「この手紙が届く頃には私はもうこの世にいないかもしれません」という見知らぬ女性からの手紙を受け取る男の話。 この女性は、男性との思い出を切々と手紙に綴っています。 男性がこの女性がまだ少女の頃に一時近所であったこと、当時有望なピアニストであった男性のピアノを毎日聞いていたこと、ある日少女の母親が再婚することになり遠くへ引っ越してしまったが、男性に会いたくて成人してから単身ウィーンに戻ってきたこと、仕立て屋で働きながら、仕事が終わると毎日男性の家の前まで行っていたこと。 そしてとうとう男性が声をかけてくる。 つかの間の楽しいひととき、そして別れ、偶然の再会。 ・・・これらのことを男性は手紙を受け取るまで全く忘れていたのです。 見終わって、なんとも言えない気分になった映画でした。 現代では出せないですね、この独特な映画の「香り」みたいなものは。 中田秀夫氏は学生の頃、1週間毎日映画館に観に行ったとか。 マックス・オフュルスが一番好きな監督で、主演のジョーン・フォンテインが一番好きな女優なので、この組み合わせは最高だと話し、最近もう80歳以上になっているはずのジョーン・フォンテインにファンレターを出したエピソードも披露してくれました。 ジャパニーズホラーの巨匠と言われ、トム・クルーズから白羽の矢がたったと聞いていますが、中田氏は全然飾らない方で、上の話をされているときは普通の一映画ファンという感じで好感がもてました。 独断と偏見の評価:★★★★☆ クリックよろしくお願いします! → お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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