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テーマ:フランス語のお勉強日記(433)
カテゴリ:フランス語
実家に帰ったときに、私がはじめてフランス語を習ったときの昔懐かしいテキストを見つけました。
![]() LE NOUVEAU SANS FRONTIERES 1。 思えばこの頃が私のフランス語人生(って言えるほどのもんでもないですが・・・)で一番楽しかったかもしれません。 この頃はとにかく「パリ」が流行っていて、今よりもっと頻繁にいろんな雑誌でパリ特集が組まれていました。そのせいか私の入ったフランス語学校も盛況で、かなりの数のクラスがあって学校全体も活気があったように記憶しています。 私のそこでの最初のクラスは12~3人(いや、もっといたかもしれない)はいたと思います。 パリが流行っていた時代の初心者クラスにしては、不思議とパリに行きたいからという理由よりそれぞれもっと別な理由がある人々がほとんどでした。 この十数人、すべて女性(!)で、フランス語という共通の目的があったものですからなんとなく気が合って皆で課外活動もときどきやりましたっけ。 それぞれ理由があると言ってもそんなに急いで勉強しなければならない訳でもなく、本来なら1クラスに10人以上もいれば当たる回数が少なくなるから語学上達にはよくないなんて思うところ、逆に休みが多くて5人くらいしか来なかった日なんか「当たり過ぎて困ったよねえ」って言ったりするのんびりさ。 結局、フランス語を習いに行くというよりまず皆に会いに行くために授業に行くという本末転倒な感じになりました。 そういう状況で語学を根気よく続けて勉強するために、テキストの内容というのは非常に大事なものですよね。 私のテキストは「シャンゼリゼ通りで自動車事故」という衝撃的な内容から始まっています。絵を見ると思いっきり追突してガラスとか割れまくりなんですが・・・。 ![]() もっと衝撃的なのは、初心者用テキストのダイアログ第一声。 なんと、 「EXCUSEZ-MOI, MONSIEUR!」(すみません、ムッシュー!) とフランスではありえない言葉で始まっていることです。 現実であれば、2人とも思いっきり興奮して「お前のせいだ」とお互いやりあってそうですが、テキストの中の登場人物はかくもスマートに描かれています。 謝られた方は「どうしてくれるんだ、このヤロー」の代わりに、「いや、大丈夫ですよ」。車のぶつかり具合を見たら大丈夫でもなさそうなんですがね・・・。 この後、2人はお互いがミュージシャンであることを知ります。特にうち1人はかなり有名な歌手でした。 このエピソードが見開き1ページ目。 かたや右側のページでは、久しぶりに女友達2人が出会うことになります。 ![]() 場所はムフタール通り。 この学校に来るまでに一度だけパリには来たことがあったんですが、ガイドブックをよく研究した友達に付いて歩いただけでして、ムフタール通りなんて場所があることはこのとき初めて知りました。この2人の女性のイントネーション、声などが特徴的であったせいか、ムフタール通り=”rue Mouffetard”という言葉が妙に印象に残りました。 で、今気が付いたんですが、2人のうち1人はこのムフタール通りに住み、もう1人はモンジュ広場というごく近所に住んでいたんですね・・・。当時は全く理解してませんでした。 この後、この4人が出会ってストーリーが展開していくのですが、最終的に誰と誰が付き合うことになるのかと我々、わくわくしながら勉強したもんです。 これがテキスト一冊続いてくれればもっとやる気も出たんでしょうけど・・・。 レッスン2はマルタン夫妻というおじさんとおばさんの話。話というほどの話もなくて急に熱が冷めました。 そしてあれから進むにつれてテキストもいくつか変わりましたが、やっぱり一番最初にやったあのエピソードほど面白いのはありませんでした。 最初のクラスはその後人数が減ってしまって消滅。私は何度かクラスを変わりつつこの学校へは数年行きました。どのクラスも初めのクラスほど大人数ということはさすがになく、登録人数5人、出席人数常に3~4人なんていうこともありました。けれどいつも楽しいメンバーで、クラスでパーティーしたりご飯食べに行ったり・・・。最終的には毎回必ず飲みに行くようになったりして、授業に行くモチベーションがフランス語より飲みになったりもしたんですが、そのおかげで長続きしました。 あ~楽しかったな・・・あの頃・・・。 いつも応援ありがとうございます。今日もクリックどうぞよろしくお願いします! → ![]() パリの日常の風景の写真を展示しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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