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カテゴリ:フランス語
映画館にて。
長らく続いた予告編が終わり、いよいよ本編が始まるというころにコソコソと話し声が・・・。 途端に シーッ! とどこかから声が飛びました。 また別の日、なんとなくガラの悪い女の子4~5人組が映画館いっぱいに響き渡るような声でしゃべっていました。 その声はやはり本編が始まろうという頃になっても止まず。 そして一斉に シーッ! とあちらこちらから飛びました。 そうなると彼女達はわざと話をやめません。 スクリーンに出てくる○○ PRESENTS と書いたのを大声で読んだりなんかして、いよいよシーッだけではダメとわかった人々は彼女達に怒鳴りつけ出しました。 これでストーリーに入り込んでるときにまた大声で話し声が聞こえたりなんかすると嫌だなーと思っていましたが、「私たちだってあなた方と同様、映画を見る権利はあります」みたいなわけのわからない女の子達の宣言(大声)を持って話し声は最後まで聞こえませんでした。 このシーッという声・・・というか音。 こうしてカタカナで書くと日本で我々がやるようなシーッと全く同じようになってしまいますが、実はこれも発音がちょっとばかり違っていたりします。 フランス人のそれは妙に力強いというか、きつくて遠くの人にもきっちり届きます。 映画館なんかだと全体に響き渡る感じと言えばおわかりいただけるでしょうか。 最近、友達が例の「日出る・・・」のおっさん(下記注参照)にキレている理由はまさにこの「シーッ」。 いつも左から友達、私の順で座っており、その私の右隣にそのおっさんがやってくるというパターンなんですが、友達がちょっと私に質問した瞬間、「シーッ」とやられます。 私は通常、右隣の席にかばんを置くのでおっさんは隣と言っても一つ席を空けた隣だったのに、先週は私が少し遅れたため、おっさんはちゃっかり私のかばんの席に座ってて、その「シーッ」をすぐ耳元でやられて、耳が痛いのなんのって。 それも毎回毎回、ちょっと友達が口を開いたらこうですから、そんなに気に入らないのなら我々の隣に座るなって話なんですが。 日本人の「シーッ」って相手を静かにさせるために、「シーッ」自体もわりと穏やかで「シーッ」と延ばすこともありますが、「シッ」と短くする場合もありますよね。 ところがフランス人のって、ヘタすると静かにしてほしい相手より「シーッ」の方がうるさかったりする。それも短くなることはなく、逆に「シーーーーーッ」と長くうるさくなるのです。 実際にシーッとやってる人の口元をはっきり見たわけではありませんが、恐らく口の形はこんなのになっているのではないかと思われます: つまり、うまく描けないので文章で表現すると、子供がやる「イーッ」とやっている口の両端をそのまま真ん中の方に引き寄せてみてください。唇は横から見ると突き出ていて、前から見ると口が四角く開いているようなそんな感じです。それで「シーッ」と強くやるとフランス人調になるのではないか・・・。 ああ、そうでなければ今思いつきましたが、犬とかにあっち行けと「シッ、シッ」って言いますよね。あれをすごく強く言った感じ。まさにこれかもしれません。 耳元でやられるとかなり不愉快ですが、威力はあります。 是非お試しを(笑)。 注)おっさん なんだかんだ私と友達につきまとってくるおっさん。 かなり昔に日本に3ヶ月滞在したという経歴があり、私が日本人と知るや会うたびにその思い出話をしようと、無理やり会話を日本ネタにこじつけようとする。 先週は「お、日出る国の人が日が暮れる時間においでなすった」というあまりにも寒いギャグを発し、これまで我慢しつづけてきた私もとうとう限界に達したわけである。 先週の終わりには「来週からは奥の席に座る」と言い残して去ったので、今週はほんとうに我々の隣に来ないのかとその動向が非常に注目されていたところ、今日そのおっさんは本当に席を変わっていた。 休憩時間に一瞬近づかれて友人が餌食になりかけた場面もあったが、私はとっさにカンニング大魔王を楯に身をかわした(おっさんは男には興味がないらしいので、カンニング大魔王がいる時は近寄ってこない)。よって一言も話さずに済んだ(ホッ)。さて来週はどうなることか!? いつも応援ありがとうございます。今日もどうぞ一発クリックいただいてもう少し順位回復にご協力ください。 → も開館中。 パリの日常の風景の写真、そしてパリのクリスマスの様子の写真もときどき展示しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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