10月に読んだ本
2015年10月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:434ページナイス数:30ナイススクラップ・アンド・ビルドの感想正確には文藝春秋に収載されたものを読んでみたのだが、芥川賞作品にしては読みやすい文章だった。最近よくテレビに出ている羽田さん。激しい筋トレを繰り返す主人公の健斗がどうしてもご本人に重なって仕方がなかった。早く死にたい、という祖父の願いをかなえるべく一生懸命介護に励む健斗。一見矛盾するようだが、そこには健斗なりの考えがあったのだ。超高齢化社会に突入している日本社会。そう遠くない未来に高齢者の仲間入りをする立場として、いろいろと考えさせられる1冊だった。読了日:10月30日 著者:羽田圭介ひとりよがりのものさしの感想骨董界のカリスマと呼ばれる坂田和実さんの”ものさし”で選ばれたモノたち。古い布切れや、欠けた茶碗であっても、その人にとっては大切で愛しいものたちなのだ。子どものころ、お気に入りの石やボタンの入っていた小さなお菓子の空き箱・・・いやいや私のものさしで集めた大切な宝箱を思い出す。読了日:10月25日 著者:坂田和実限りなくシンプルに、豊かに暮らすの感想気に入ったところを二、三ご紹介・・・と思いましたが、見返してみるとその二、三が選べない。すべての言葉があまりにも日々の生活に当てはまっていてどこをとっても役に立つからだ。これぞまさに座右の書。禅の思想はほんとうにシンプルで奥深い。読了日:10月12日 著者:枡野俊明読書メーター