家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る
草枕は、
「旅」にかかる枕詞
有間皇子(ありまのみこ)は中大兄皇子と不仲で、
謀反をたくらんでいたとか‥
そして、蘇我赤兄に裏切られ、
計画がばれて捕まってしまいます。
家にいると器によそうご飯を、
今は旅の途中なので椎の葉に盛ります。
「磐代(いわしろ)の浜松が枝を引き結び
真幸くあらばまた還り見む」
ま‐さきく【真幸く】 について
[副]無事に。つつがなく。
有間皇子は孝徳天皇の息子として、次期天皇を担う存在でした。
おそらく有間皇子本人も、
天皇即位を望んでいたことと思います。
ところが、孝徳天皇と時の権力者だった
中大兄皇子の関係が悪化したことで有間皇子の状況は一変してしまいます。
‥