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2009.05.04
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特集・穂村弘 ━青春ゾンビあるいは恋愛幽霊によるコトバ入門ー
【グラビア】眼鏡─穂村弘の書き下ろし短歌と3人のアーティストのコラボレーション
【対談】×谷川俊太郎・ ×角田光代
【インタヴュー】穂村弘の短歌入門・ぼくが歌人になったわけ、他



いやーーー 勉強になりました目
読み応え満点、穂村氏の魅力満載の巻頭特集でございましたピンクハート

特集以外の小説のほうも好きな作家(もしくは私好みの話)だったら
間違いなく購入していたと思います。



穂村さんをはじめ
対談した谷川・角田両氏の
「言葉」というものに対しての姿勢やとらえ方が面白かったです。

特に谷川氏との対談は
両氏の愛読者でなくとも
一読の価値アリグッド、でした。



冒頭での

 穂村 「今日はお会いできて光栄です。
     僕らは教科書から始まって、
     気がついたら『詩人は谷川俊太郎』という世代なので」

 谷川 「いつでもそこから始まるんだよ(笑)」



という谷川氏いきなりの先制パンチパンチ
穂村さん、のっけから失語症NGになってしまわないかショック
読んでいるこちらがヒヤヒヤものでしたが
意外と?熱く語る穂村さんが垣間見れたりして
エッセイとはまた違った一面を発見でしました(笑)



特に印象深かったのは



  -   *    -   *   -    *   -   *   -



 詩人というのは自分というものがないんだという言い方がありますよね。
 それは少なくとも僕にとっては当たっているという気がするんです。
 自分が希薄だからこそ、いろんな声を借りて書くことができるんだけれども、
 生活の、特に対人関係のなかでは非常に問題があると思うんですよ。
 
                    ( 谷川氏・談 )



     *    *     *


 相田みつをさんの詩みたいにシンパシーの塊なら
 皆ぱくぱくと食べるんだけど、
 それは詩じゃなくて自己愛の美味しさなんじゃないか。
 自分の人生が好きだからシンパシーをぱくぱく食べる訳です。
 でも、本当に自分が好きならワンダーが大事なんだと思うんだけど、
 それは簡単には伝わらないですね。
 今みたいに不況になったりすると、ますます人はワンダーにはいかない。
 僕らが思春期の頃は自分が思っても見なかった世界の秘密、
 つまりワンダーがそこにあるんじゃないかと期待して本を読んだ。
 でも今はみんな自分が薄々知っていることを読みたいわけです。
 で、「やっぱりそうだった」と安心したい。
 そんなものを読んだって世界も自分も更新されないからダメだと思うんだけど
 でも、見たこともない恐ろしい光を求める程の余裕や弾力がなくなってますよね。


                     (穂村氏・談)



  -   *    -   *   -    *   -   *   -



という箇所。

他にも、マーカーで線引きしたいような箇所が
いくつもいくつもあったのだけれど
この二カ所が特に印象深かったです。



言葉や意識の底通についても
いろいろ論議されていたけれど

同じ巫女的な体験でも、谷川氏は
言葉が「降りて来る」のではなくて
「植物みたいに根を下ろして、そこから水を吸い上げる」
という表現をされていて
それが至極共感できたのが嬉しかったピンクハート


よく、ミュージシャンたちがインタビューで
音や言葉が降りて来るという表現を頻繁に使っているけれど
私自身「ことばが降りて来る」なんて感覚は、
一度も持ったことがないから。






詩や、歌というのは
やはり「突き詰めたもの」なのだなあと再確認。

なんとなくアタマに浮かんだ綺麗ごとを並べ立てても
それは詩でもなんでもない、というのは
当たり前と言えば当たり前のことなのだけれども
昨今流行りの(言葉を借りれば「薄まった言葉の」)
ポップスなんかで慣らされている現代人には
詩や短歌は『ハードルが高』く感じられるのではないか、
という両氏の意見も
深く、深く頷けました。









角田光代さんとの対談は
おもに恋愛時における男女間の
温度差や言葉の差と、自己実現について。

此処では角田さんが一般女性論として語っている恋愛論が
あまりにも自分とかけ離れていて、
それがかえって面白かった(爆)

特に 減点法と加点法の話。



 

  -   *    -   *   -    *   -   *   -



 角田 「女性って減点法とかプラス法とかってやりますもんね。
     おつきあいを100点で始める人と0点で始める人といるんですね。
     100点で始める人はどんどん減点して行くんです。
     (中略)
     0点で始める人は、大して好きでもないけれど
     『付き合ってくれ』って言われたから付き合う、
     みたいなところから始まってどんどんプラスして行くので、
     付き合うなら0点スタートの女性の方がいいなと思うんですよね」

     (中略)

 穂村 「一度減った点数が上がることってあるんですか?」

 角田 「私はないですね」

 穂村 「恐ろしいですね」

 角田 「減ったまま、そこで止まるんです。
     「70点って結構い点数じゃないか」「それでいいんじゃないか」
     ってなるんです」 


  -   *    -   *   -    *   -   *   -






・・・はい、ワタクシは勿論、「加点法」派です(笑)



っていうか、ただ単に

己が満点をつける程惚れた男に言い寄られた経験がない

だけなのかもしれませぬ 泣き笑い












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最終更新日  2009.05.04 22:56:51
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