カテゴリ:読書のココロ(エッセイ・その他)
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 東京駅周辺も、新宿も、池袋も、秋葉原も、実はミステリースポット。 近所にあるさりげない神社にだって、知る人ぞ知るさまざまな言い伝えがある。 風水、祟り、そして神仏や妖怪、霊が複雑に絡まった東京の名スポットを、 オカルト大好きな著者が、面白く、ときにはおどろおどろしくご案内。 お散歩がてら、本を片手に訪ねてみると、出会いや発見のみならず、 運が良ければ、本物の怪にも遭えるかも。 今回は東京が舞台ということと テンションが(他の二作に比べると)やや落ち着いていたので 割合たのしめました。 前作2冊は、著者の独りよがりのハイテンションについていけず 興味のある内容だった割には何が書いてあったのか全く覚えてない… 東京には目黒、目白の他に、 目黄、目赤、目青の「五色不動」がある、とか 秋葉原の繁栄は土地柄必然、とか 渋谷がかつてのオトナの街から今のような若者の街になったのは 移転したハチ公の銅像の風水上の向きが大きな一因、とかいう 知る人ぞ知る?割合有名な事柄から 池袋の土地神は嫉妬深く、 池袋出身の女性が他所へ嫁ぐと災いを呼ぶ、という「池袋の女」伝説や 祐天寺の地名の由来となった祐天上人の「逆ギレ鎮魂」伝説など 東京在住でも知らない人が多いのではと思われる話まで様々。 思わず「へえ~」「ほお~」と唸るエピソードも満載。 元々著者は民俗学の学芸員だったそうで その筋の蘊蓄は確かなものなのだけれど 妙に上滑りする軽々しい文体が惜しい おどろおどろしい怪談も著者が書くと笑えるので 怖い話は苦手だけれど興味がある、という向きには ある意味親切なのかもしれないけれど ここまで軽々しい文章はかなり好き嫌いが出るハズ それでも 「新宿の南口は妙な雰囲気」とか 「東京タワーの磁場は強力」とか 「ほの暗い上野の桜」とか 私自身が常々感じていたことを裏打ちしてくれる蘊蓄も紹介されていて なるほどと納得してみたり。 東京にお住まい、またはよく行くというかたは 何気なく通っていた街に伝わる 意外な伝説やエピソードを知ることができて面白いかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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