カテゴリ:読書のココロ(エッセイ・その他)
クラゲ大好きの女の子・倉下月海が暮らすアパートは 男子禁制・ヲタ女子オンリーの天水館。 ある日、月海が溺愛するクラゲ・クララのピンチを救ってくれた おしゃれ女子を部屋に泊めたら……!? (楽天ブックス紹介文より) 三浦しをんさんが某TV番組で推薦していたコミックス。 紅ずきん様も面白かったとおっしゃっていたので読んでみたら ものの見事にハマってしまいました(爆) いや~、少女漫画の鉄板中の鉄板のような設定の乱れ撃ちなのに 何故にこんなにおもしろいんだろ? 主人公の月海(つきみ)が、 普段は スウェット上下のノーメイクでイケてないオタク女子なのに (あちこちで腐女子漫画と書かれてますが、 腐女子と言うのとはなんとなく違う気がするのよね… 「腐女子」という言葉も好きじゃないし) 眼鏡をはずしてお化粧すると超可愛いシンデレラに大変身とか、 モテモテで女に不自由したことのない女装趣味の美少年・蔵之介が 月海の純粋さに心引かれて恋してしまい、そんな自分に呆然、とか、 蔵之介と正反対の性格の兄が、変身した月海に一目惚れ、とか、 もうその辺の下手な漫画家が描いたら 「・・・んだこれ」 とその場でゴミ箱にポイされそうな展開なのに なぜかこれがもんのすごく面白いんです ヒロインの月海はクラゲオタク。 幼い頃に死に別れた母親と一緒に見た水族館のクラゲに魅せられて以来、 クラゲ一筋のアラサー女子。 彼氏なし、仕事なし、お金なし。 その上自意識過剰なクセに自信なし、という典型的なオタク体質。 そんな月海が暮らしている、ヲタ女子の巣窟・天水館は 市松人形&着物オタクの千絵子(天水館のオーナーの娘)をはじめ、 三国志オタクdeリアクションが不審なまやや様、 アフロヘアde鉄道オタクのばんばさん、 枯れ専de極端に影の薄いジジさま、 そして 極度の対人恐怖症で館の住人ですら顔を見た事がないというBL漫画家、 目白センセイ。 (住人との会話はドアの隙間越しde筆談ww) そんなオタクたちが平和に暮らす天水館が 再開発計画で立ち退きの危機に 再開発を進める政治家を父に持つ蔵之介は 兄と父を向こうにまわし、 天水館の住人たち・尼~ずとともに立ち上がる! ・・・というお話。 こういう設定だけ見ると 「なんだ、やっぱりただの腐女子漫画じゃん」 というかんじなんだけれども 読んでみると引き込まれちゃうんだな~ おまけにあちこちできゅんきゅんしちゃうんだな~~~これが(爆) たとえ「オタク」と呼ばれる分野でなくとも 命をかけるくらい、人生をかけるくらい 大事な何か、打ち込める何かがあるひとは きっと尼~ずの彼女たちの気持ちの欠片くらいはわかるはず しをんファン、漫画好きならずとも お薦めのネオ少女漫画(←2巻帯に書いてあるw)です 嗚呼、4巻が待ち遠しいわ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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