カテゴリ:読書のココロ(エッセイ・その他)
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 人はみな心の中に、一本の木をもっている。 パリの植物園。植物学者との出会い。 少女の心に、小さな芽が育ちはじめる─。 じわっとして、じわっとくる、素敵な絵本 舞台はパリの植物園。 園内の研究室に勤務する「わたし」と 園内のあちこちに出没しては職員を手こずらせる「さえら」の物語。 立ち入り禁止の場所に無断で入りこんでみたり 花壇の花を引き抜いたりするいたずらっ子のさえらを見て 「わたし」は、さえらにひまわりの種をプレゼントします。 芽が出て、葉が出て、 ぐんぐん成長するのひまわりに呼応するかのように さえらのココロもぐんぐんと育っていきます。 そしてひまわりの花の終わる頃・・・ 後半は、しみじみと「じん」ときます 大きな木よ。 じっと記憶する木よ。 おまえが見てきたものに、わたしは耳をすます。 おまえから生まれたことばが、私の物語になる。 深い秋がおとずれた。 だが、いつもと少しちがう秋。 やわらかい日ざしを透かして、 あの子の笑い声が小さなすずのようにきこえている。 (本書 P.49) 最後に添えられていた、作者の解説によると 「さえら」というのは、フランス語の同音では「あちこち」という意味になるのだそう。 あっちこっちに現れる、神出鬼没のさえらちゃんと そんなさえらちゃんに相応しい さいごの「わたし」の思いつきが素敵です 大きな樹のある小径や公園に思わず出かけたくなるような 素敵な絵本でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.02.21 16:25:53
コメント(0) | コメントを書く
[読書のココロ(エッセイ・その他)] カテゴリの最新記事
|
|