カテゴリ:読書のココロ(エッセイ・その他)
ちいさな女の子の、澄んだまなざしの先にあるものは…。 その女の子のこころの中に、ひそかに息づいているものは…。 8編のショートストーリーで綴る、夢と現実のあわいの“不安”と“ 温もり” 。 酒井駒子が贈る、大人の女性のための、珠玉の傑作絵本。 月刊MOEの大人気連載、待望の絵本化。 ( 楽天ブックス紹介文より ) 自分の気持ちがまだうまく言葉に出来ない小さな女の子の 日々の暮らしの中の莫たる不安が、とてもうまく表されています。 大人の言葉の小さな刺や日常のちょっとした変化に過敏に反応してしまい、 それを泣くことでしか訴えられなかったあの頃。 おとなになって、もうとっくに忘れてしまっていた あの、胸がきゅっと締め付けられたような気持ちが ありありと蘇ってきました。 特に、おんなのこがひとりでぬいぐるみたちと遊んでいる様子を 母親にからかわれ (母親としてはまったくそんなつもりはなく、 心底、むすめを可愛いと思っての言葉なのでしょうが) その一言で現実に引き戻されて、 今まで「友達」だったぬいぐるみが ほんとうにただの「ぬいぐるみ」に戻ってしまったことが 悲しくて悲しくて大泣きするところなんか あー、あるなあ、こういうこと と、 母親よりも主人公の□ちゃんの気持ちのほうに ずっと寄り添える自分がいて そういう自分に気付くことが またあらたな驚きであったりもします。 紹介文に 「大人の女性のための」 とありますが □ちゃんと同じくらいの子供を持つおかあさんたちに読んで欲しい、 自分も小さい頃,こんな心細い気持ちだったことを思い出して欲しい、、、 そんな絵本でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.03.14 15:02:29
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