カテゴリ:読書のココロ(エッセイ・その他)
以前もご紹介しましたが 改めて読んでみて、とてもココロに染みたので、またまたご紹介です。 アステラス製薬エッセイコンテストの入賞作を集めた 素人さんの闘病記集。 おたふくかぜにかかった6歳の子から 大病を克服したご高齢のかたまで 実にさまざま。 ひとつひとつのエッセイは 1~3ページと大変短いものですが そのひとつひとつに込められた思いの重さは 「いのち」の重さ。 私は涙なくしては読めませんでした。 一つ読んでは、じわっ。 二つ読んでは、うるっ。 三つ読んでは、ハンカチを探す(笑) そんなこんなで、 ほんの10ページ読むのにも たいそうな時間がかかりました ^^;) 斜め読みで、さささっっと1時間で読了なんてことは たとえ私に速読の技術があったとしてもしたくない、 ひとつひとつのことばを 自分のいのちのように噛み締めて読んでいきたい、、、 そんな一冊です。 どの話もココロに染み渡るたいせつな「気づき」がちりばめられています。 とつとつと感情を抑えて綴られた文章からも 逆に、怒りや哀しみをぶつけるように綴られた文章からも感じるのは いのちの淵をみたひとたちの 飾らない、ストレートな思い。 上手く書こうとか 感動させようとか 同情をひこうとか いい人に見られたいとか 強い人だと思われたいとか そんなことを少しも考えず 感じたそのままの言葉だからこそ 読み手に与える感動は より大きなものになるのでしょう。 言い古された感のあることばですが このエッセイの数々を読んでいると わたしたちは自分ひとりで生きているのではなく 「生かされている」のだと 改めて深く感じ入りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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