太 陽 の 最 後 を 思 う 男
いつも思っている
この宇宙はどうなっているのか
太陽は永久的に存在するものなのか
なぜ地球に動植物は住み命を育んでいるのか
なぜ太陽があり月があり空気があるのだろうか
不思議な宇宙の神秘さがわれを誘う
太陽系の中心は太陽である
地球は自転しながら太陽のまわりを一周する
太陽と地球の距離は約1億5000万キロメートル
太陽の直径は約140万キロメートル
地球の109倍になるという
円周で考えれば太陽のまわりに地球を置くと
なんと343個も並べることができるそうだ
太陽はいかに大きな球体であるのだろうか
想像を絶する太陽の姿をどういえばいいのか
絶句してしまうほど大きな大きな存在ではないか
太陽の表面温度は6000度で中心温度は
1500万度だといわれる
その中心核では水素がヘリウムに変わる
核融合反応をしているというのだ
毎秒5億6400万トンの水素が燃えている
その結果生まれるエネルギーは想像を
絶する熱量である
1秒間に太陽がだす全エネルギーは
広島に落とされた原子爆弾の5兆倍だという
まさに炎などとはいえない驚愕の球体である
だが太陽が永遠に燃え続けるわけではない
太陽にも寿命があり燃え尽きるときがくる
絶対的な神だと仰いだ太陽が命を落とす
命を落とすとき誰が涙をながすのだろうか
太陽の燃え尽きる最後を誰が見るというのだ
それは今から51億年ぐらい先だそうだが・・・
50億年後に水素ガスは燃え尽きすべて
ヘリウムにかわり今度はヘリウムが核融合を
起こして燃えるのである
その時いまの太陽は100倍の大きさに膨脹する
膨脹した太陽が発する高温ガスに呑み込まれて
あらゆる生物は完全に死んでしまうというのだ
太陽系の惑星を一つずつ水星・金星・地球という
順番で呑み込んでしまうといわれているのだ
ロウソクの炎が消えるときに一瞬ポッと大きくなるが・・・
そのような状態にたとえればいいのだろうか??
そのあとヘリウムが燃え尽きるまでさらに
1億年もの年月がかかると推測されているようだ
51億年後に太陽は滅亡するというのである
太陽が滅亡する1年前に地球の生物はすべて
消え去り何ひとつない暗黒の世界になっているだろう
いや50億年またずとも地球なんて明日に消滅しても
おかしくない運命なのかも知れない
人類の歴史はいつ終わっても不思議ではない
いつか太陽が死に地球も死んでしまう
人類がたどってきた文明という大きな足跡を
地球にたくさん残して誰もいなくなるのだ
途方もない膨大な年月の果てにあるものは
地球の終わりだ!! 太陽の滅亡だ!!
今昇る朝日も今沈む夕日も燦燦と降りそそぐ
あたたかい陽光もなく冷たくなった地球が
石ころのように宇宙にただよう
この地球が滅びる日を誰が見るというのだろう
滅びた太陽・地球・月など太陽系の姿をいったい
誰が見るというのだろう
今日も地球は太陽のまわりをあきれるほどの
正しさを持ってを宇宙の法則どおり周回している
人類という全知全能の生物を乗せて・・・
今日も明日も美しい地球は周回している
いずれ滅亡する未来に向かって・・・