苦しいな~と思うし、口に出す。
何もかもうまくいかない。その上、ものすごいスピードで不幸に見舞われる。
改善しようと努力すればするほど、
これだけがんばって、何かが処理できたとしても
それが、さして対局に影響のない事はわかっている。
お金も時間もどんどんなくなっていく。
こんな時もあるさなんて事じゃすまされない。追った責任を果たす方法はない。
俺が会社なら倒産させれば済む。組織は楽だな~と思う事がある。
倒産すれば支払わなくていい。現にまわりの会社は次々とつぶれていく。
ものすごい勢いで、毎月何社もつぶれていく。
だから、仕事をした俺には支払う義務はなくなったらしい。
何千万円だろうと、何億円だろうと、つぶせばそれでOK。
俺みたいな個人事業主を守る法律はこの国にはない。
ある専門家に聞いたら、俺のようなケースで自害以外の道をたどった人はいないらしい。
好きでやっている仕事なのに、もうホトホト嫌になる。
だが、もともと逃げ道のない場所に俺はいる。
天涯孤独なのだから、どこにも逃げる事などできない。
希望の言葉はある。
「試練はそれを乗り越えられる人にしか現れない。」
ただ乗り越えた先にはまたもっと大きな試練が待っている。
絶望につぐ絶望。歯をくいしばって乗り越えても、また絶望だけが支配する世界。
ホントどれだけ神様は俺の事が嫌いなんだろうと思う。
負けず嫌いな事が幸いしてるのかな。
こんだけ、うまくいかないと意地にもなる。
絶対に逆らってやる。
俺を支配する運命の神にツバをはきかけて、ションベンかけてやる
馬鹿にしてる奴ら全員足蹴にしてやるという思いでここまで来た。
だから手足が動くうちは限界だなんて、言いたくない。
こんな事をして何になるとも思うが、もうそれは何故苦しみばかりの人生で生きなければならないかというところにたどり着いてしまう。
人の生に意味などない。もちろん人の命は大事なものではない。それはわかっている。誰もが心の底では気がついている当たり前の事だ。
だけど、己が存在はある。
自分の存在だけは大事なものだ。自分の存在に価値を見出せなくなったら、生きていても死んでいるのといっしょだ。
自分の存在を自分に気がつかせるには他人の力が必要だとは思う。
少なくとも、弱すぎる俺にはそれが必要なのだと思う。
だからきっとこうして聞くんだよ
「君にとって僕はどのくらい重要な存在なの?」