久しぶりに、とっても愉快な本に出会いました。 そのタイトルは、 「ないもの、あります」 。
この本を最初に書店で見つけたときは、 いったい何の本? と思ったのですが、 中を開いて斜め読みをしてみてナットク。 一目、これは愉快な本だと思って、早速購入しました。
いったいどんな内容の本かというと、序文 (この本では、店主よりご挨拶) の冒頭に書かれているように、 「よく耳にはするけれど、一度としてその現物をみたことがない。」 そういうモノを、あたかも商品のごとくに紹介しているのです。
例えば、 「左うちわ」 。 日常では、 「これでもうゆったりとした生活ができるじゃないの」 というような意味で 「もう、左うちわだね」 なんて言葉を使いますが、この 「左うちわ」 を商品として紹介しているというわけです。
他にどんなモノを紹介しているかは、目次をご覧頂ければわかります。 この本の愉快なところは、 この一つ一つのモノをオモシロ可笑しく、それでいて真面目に紹介しているところであって、 “架空商品のカタログ” のようなスタイルになっていることだと思います。
皆さんも、居酒屋などに行った際に、まずは 「とりあえずビールで」 なんて感じに店員さんに注文を出すことがあるかと思います。 この本の最後の方に、 「とりあえずビール」 の写真が載っているのですが、ビンに貼られているシールが結構笑えます。
私は以前に居酒屋で、別に店員さんを怒らせるつもりはなくて、単にお腹が空いていたからなのですが、 「お飲み物は何に致しますか」 の問いかけに、 「とりあえず、焼きうどんで」 と注文したことがあって、そのときは、しばらくの間、店員さんが次の注文を取りにきてくれなかったということがありました。 もう時効だとは思うのですが、あの店員さん、まだ怒ってるかなぁ ~ 。
なんだか話がそれてしまいましたが、この本は創造力を豊かにしてくれそうな気がします。 興味を持たれた方は、 ぜひ書店で 「現物」 をご覧下さい。