本好きな人の中には、 “買ったばかりの本や雑誌を片手に、お気に入りのカフェでのんびりする” というのが趣味の一つ、という方も多いのではないでしょうか。 私も、その一人です。 なかには、人通りの少ない路地裏をちょっと入った隠れ家的なカフェが行きつけのお店という人もいるかもしれませんが、きっと多くの人にとっては、そのカフェは、駅の近くや人通りの多い街中にあるのではないかと思います。
私は、 “カフェ” という言葉の響きにも魅かれてしまい、その言葉が本や雑誌のタイトル・表紙に使われているだけで、ついつい手にとってしまう癖があります。今日は、そんな私を魅了する特集を組んだ一冊の雑誌を見つけて、早速購入してしまいました。
人の行き来が多いところではなく、あえて、田舎にカフェをつくるというのはどういうことなんだろうととても興味深く、この雑誌を読みました。読み終えてみて、ここに出てくる人たちが、とても羨ましく思えました。
それは、オーナーの人たちが自分たちのペースを大切にしながら暮らしているということもあるのですが、それと同時に、たとえどんな場所であろうと、派手さはなくてもコツコツといい仕事をして、人との出会いを大切にしている人のところには、自然と人が集まってくるようになるんだなぁと、ここに出てくる人たちが輝いて見えたからかもしれません。
この雑誌で取り上げられている 「田舎のカフェ」 とは違うのですが、旅行で飛騨高山を訪れると必ずといっていいほど私が足を運ぶお店が、古い町並みの残る上三之町の一角にあります。そのお店の名前は 喫茶去 かつて です。
どこか懐かしい感じをさせてくれる、とても温かい雰囲気のお店なのですが、私はいつも、玄関を入って左手の奥に並ぶ、木製のカウンター席に座ります (HPに写真が出ています) 。 美味しいコーヒーを片手に、古い町並みを歩く人たちの姿を格子戸越しに眺めるのもいいものです。
飛騨高山を訪れる機会がありましたら、ぜひ足を運んでみて下さい。