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2019.08.20
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昨日早朝 始発のバスを降りたところ バス停横に信号機の配電盤か何かが入っているスティール製の箱の上に。無造作にショルダーバッグが置いてあった。何気なく通り過ぎようと思ったのだが、周囲誰も居ず 気になって其の鞄を手にした。少し重く中身がしっかり入っている。取り敢えず鞄手にして通りを横切り、少し先に止めてあった自転車の荷台に乗せて開けてみた。 見るからに高価そうなニコンのカメラとライカの刻して有る小型カメラ 望遠レンズ 撮影器具一式と、ユーロ紙幣 日本の小銭 数えるのを臆するほどのカード類 イタリア人と思しき名前の運転免許証の様なモノも入っていた。
直ぐに近くの交番に出掛けて、拾得物の届けをしようと交番に入ったのだが、時間帯が悪かったのか なかなか巡査が出てこない。柳居子の朝のセレモニーが控えているから、一旦拾得物持ち帰って ブログ記事の更新 朝の珈琲屋で一刻過ごしてその足で 交番へ落し物の拾い物を届けに出掛けた。 一頻り 拾得の状況と、届が遅れた事の理由などを聞いていた若い巡査 何か紙切れを出してきて。ここに署名お願い出来ますか？と、差し出された紙 権利放棄の署名欄である。 高価なカメラ 運転免許証などから考えて、持主が必ず現れると思っての権利放棄の署名の勧めであることは判っていたのだが、『この署名は、貴男の職権で勧めるのか 命じるのか？』と、開き直った。 拾得物 落し主が現れなかった場合は、拾った者が期間限定で所有権が移るという規定が有り その権利の証しとして『拾得物件預かり書）が発行される。 柳居子の一言で巡査凍りつく。『書類を作るのに時間が掛りますが』という。『一旦帰って出直してくるから作っておいて。』と言うと『もうじき勤務の交代です。』と言うから『出来上がったら電話をして』と頼んで一旦店に戻った。 小一時間ほどして電話が有った。 『余分な仕事をさせたかも知れないね。落し主が直ぐに表れる事は判っている。しかし異国の地で鞄置き忘れ、直ぐに手許に戻ってきた。何よりも強烈な日本旅行の印象として残る事だろう。置き忘れた荷物が私の手になる事は万に一つも無いケースと判っているのだが、 今日この日 外国から来た観光客に 当たり前の事だが親切をしたという証しは此の紙一枚だけ。人間死んだら地獄か極楽にいくのだが、其の関所に『閻魔大王』と言うのが居てなぁ 判断付きかねて この紙一枚見て 正直・親切な男 極楽行きという裁可が出るかも知れないしなぁ』と噛んで含める様に話した。 若い巡査は『大変勉強になりました。失礼致しました｡』『いやいや人に物を教えよう等とは思わないが、色々な考え方をする人が居ると判って貰えたら結構や。』と言った。 手続き全て終えて帰ろうとすると、先回りして入口の重いガラス戸を開けてくれて『ご苦労様でした。お気をつけて』と送り出してくれた。閻魔大王との面接が近いと思ったのかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2019.08.20 18:09:21
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