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私がまだ再就職したばかりの頃、仕事と家庭のバランスに悩んでいた時期があった。家事や子育てをつらいとは思わなかったが、私がするのが当然という夫の態度に不満が募ったり、遅く帰る自分に罪悪感をもったりと、気持ちをコントロールすることができずに苦しんでいた。
そんな時出会ったのが、心理学者のアルバート・エリスの論理療法だ。彼の理論はまさに、目からうろこ。そうなんだ、私自身が非論理的な思い込みにとらわれていたんだ、と気がついたときの開放感。同時に、相手の感情を引き受けなくてもいいんだ、という考え方にとても気が楽になった。 この考え方は、キャリアを考えるときにも使えるものだと思う。 私たちは、自分で自分を不幸にしている。ということは、自分で自分を幸せにできるということだ。論理療法の手法を自動的に習慣として使えるようになれば、人生の中でたとえ逆境が生じても、壊れにくい自分になれる。自分を変えるために以下のような5つの発想をしてみよう。 1.自分を不幸にさせているのは主に自分である。だから自分の不幸を止めることも自分でできる。絶対にできる。 2.自分の間違った思い込みは、自分で変えることができる。 3.人は明らかに誤りをおかすことがあり、自分を簡単に不幸に落とし入れてしまう。けれども、同時に人は自分の思考、感情、行動を変えることで、自分の不幸を減らすこともできる。 4.情緒的動揺は、自分の思考、感情、行動で変えることができる。 5.気持ちの動揺を減らすためには、継続的な努力が必要である。 <あなたを変えるABC理論> 自分のC(行動)を健全なものに変えたいと思ったら、D(反駁=Disputing)してみよう。自分の破滅的なB(間違った思い込み)を認め、それが健全で合理的考えE(効果的な新しい考え方=Effective)になるまで、反論するのだ。それには次の3つのステップを踏む必要がある。 1.今までとは違う考え方をする 2.今までとは違う感じ方をする 3.今までとは違う行動をする ●逆境Adversity うまくいかなかった出来事 失恋した 仕事で失敗した 試験におちた ●信念体系・考えBeliefs 論理的思考の場合 (思いが通じればよかったけれど)好み「~の方がよい」 非論理的思考 思い込み「~ねばならない」(絶対成功しなければならない)試験に落ちたら人生おしまい ●結果Consequences】 健全な情緒的c(がっかりする、残念に思う) →建設的な行動的C→ 新たな人間関係をつくろうと努力する 不完全な情緒的c(パニックになる、うつ状態になる) →自滅的な行動的C→(引きこもる、衝動的に行動する) 大事なのは考え方である。自分の非合理的考え方に対して、 1現実的に、2合理的に、3実利的に、反論してみよう。 『性格は変えられない、それでも人生は変えられる』アルバート・エリス著 ダイアモンド社より引用 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 12, 2005 11:35:23 PM
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