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カテゴリ:わくわくキャリア
女性が管理職になるにはまだまだハードルが高い。
ましてや子育てしながらとなると、大手企業でも一桁にも満たない。 以前。企業さんからのご依頼でママさん管理職のロールモデルを探したことがある。 条件は、 ・管理職をしながら子育てをしている女性 ・子どもはできれば2人以上 ・末子が小学生から中学生くらいまで ・近くに祖父母や親戚がおらず自力でがんばっている人 ・サービス業や研究職、女性の多い職場ではなく 製造業、男性中心、営業や企画など男性が多いといわれる職種にいる人 となると、そうやたらにいるものではない。 関東ではちらほら見かけるのだが、関西では皆無に近かった。 ようやく見つけても、近くにご両親がいて面倒を見てくれているとか、女性の多い職場(病院・流通)だったり、研究職など比較的フレキシブルに裁量時間がある人など、なにがしかの支援や環境があって働いているのが圧倒的だった。 また、子どもも高校生や大学生以上で子育て終了間際の人が多い。 でも、よく考えてみるとそれは当たり前かもしれない。 一人で出切ることには限界があるし、実際子育てにはいろんな支援が必要だ。子育てが一段落した頃にようやく管理職になろうかという年齢になるということもある。 ママさん管理職は、あの手この手を使って両立できるように情報を集め人の手を借り、時間をやりくりして子育て期間を乗り切っている。 使えるものは、親でも友達でもベビーシッターでも、何でも使うというずうずうしさと、完璧じゃなくてもいいや、という割り切り、「今」一番大事なものを優先させるために出世や評価には少しだけ目をつぶる勇気。 そんな考え方を持つことが、両立には欠かせないのかも。 昨日の、大河原さんの話の中にも「ランピングオフ」をする米国ワーキングマザーの話が出ていた。 ランピングオフとは、高速道路から降りること。管理職目指してキャリアという高速道路を走っている女性が、子どもが思春期に差し掛かる頃に一度 ランピングオフして、その脇のゆっくりした道を走り、また子育てが終わってランピングオンするのだという。女性管理職が全体の5割を占めようというアメリカでも、やはり子育ては大きなテーマなのだ。 ただし、日本との違いは複線型でいろいろな道が用意されていること。乗り降り自由で、チャンスをつかんでキャリアを再継続することが比較的容易なことだ。日本は会社にいてもマミートラック(お母さん的働き方)を余儀なくされ、キャリアを積んでママさん管理職になるという選択肢は非常に険しい道のりだ。それに疲れてランピングオフすると、今度は身分の不安定なパート・派遣労働しかない。 女性が当たり前に働き続ける時代になった。 (先日取材させてもらった、伊藤忠商事では女性社員の勤続年数の方が長かった!) 今度は、子育てをしながら管理職になる時代。 管理職を目指さなくてもいいけど、管理職の楽しさ、やりがいを知って欲しいし、ロールモデルが増えることでそれを当たり前に思う世代がやがて登場するだろう。今は、いろんなノウハウを共有しあうときなのかもしれない。 ママさん管理職の体験談を募集します! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 18, 2006 11:11:54 PM
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