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カテゴリ:音楽一般
先々週、先週と土曜日朝のNHK FM「ウイークエンドサンシャイン」では、ロビー・ロバートソン特集が組まれた。ピーター・バラカン氏、的確な選曲でロビーの足跡を辿ることができた。
1週目の最初は、やはり、これから、「ラスト・ワルツ」でも最初に登場した、ザ・バンドの原点、ロニー・ホーキンスのナンバーから。そして、バンドのボックスセット「ミュージカル・ヒストリー」の中からの、リヴォン&ホークス名義のナンバー。バンドのボックスは持っているのだけど、「アクロス・ザ・グレイト・ディヴァイド」の方。初期のバンドのCDは、音がモコモコして聴きづら買ったので、このボックスで割とクリアな音で聴けてよかったのだけど、後から出た箱の方が、やっぱり内容は充実していたようで・・・ そして、ボブ・ディランのバックバンドとしてのナンバーが続く。「ベースメント・テープス」には、バンド単独のナンバーも含まれていたけど、ブートレグ・シリーズで出た“完全版”からは、逆にバンドの曲はオミットされてしまった。いよいよバンドがレコード・デビュー、「ビッグ・ピンク」、「ブラウン・アルバム」、「ステージ・フライト」からの代表曲で、1週目は終了。“ザ・ウエイト”は「ロック・オブ・エイジズ」から。あのライヴ盤は持ってないんだよな。 2週目、再びディランのバックの演奏から。「プラネット・ウェイヴス」と「ビフォー・ザ・フラッド」は、ディランの中でも特に好きなアルバムだ。後期の「ノーザン・ライツ、サザン・クロス」は個人的にはフェイヴァリットで、特に”アーケイディアン・ドリフトウッド”は名曲だと思う。「ラスト・ワルツ」からのナンバーは、ロビーがヴォーカルの“アウト・オブ・ザ・ブルー”がかかり、更に、ディランとの“フォーエヴァー・ヤング”が。サントラ盤でさんざ、聴いたこのライヴ・ヴァージョン、短縮版であったことに今頃気づいて愕然。マーティン・スコセッシという人も、あんまりな事をするね。このフル・ヴァージョンはボックスに収録かな? 後半はロビーのソロから。僕はソロも結構嫌いじゃなくて何枚か聴いてはいるのだけど、貸しレコードとかが多くて、盤は持っていなかったりする。シャープな音作りのファーストに、ニューオーリンズのルーツ色を漂わせた「ストーリーヴィル」、そして、ネイティヴ・アメリカンの出自を色濃く反映させたアルバムも結構好きだ。ここらを改めて買い直そうかと思ったら、まだロビーの没から間もないせいか、結構高値がついていたりする。 そのソロ後期の作品はワールドミュージック的意匠に、先鋭的な音作りを志向している。バンドの音楽性からは離れている印象だけど、バンドの音自体が、単純なカントリー・ロックやルーツ・ロックではなかったから、それほど意外性はない。今更ながら、バンドの音楽は、ザ・バンド以外では聞けない、なし得なかったものだと思う。そんなバンドの友情とその崩壊が歌われたナンバーを含む、ロビーのラスト・アルバム「シネマティック」も買おう買おうと思って買いそびれたまま。やっぱり、一通り揃えて、その芳醇な音楽世界を体験したい。改めて、ロビー・ロバートソン、RIP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月06日 09時45分00秒
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